『東京湯巡り、徘徊酒 黄昏オヤジの散歩道』著:島本 慶
黄昏オヤジの散歩道

 だから癌じゃねぇっつってんのに。でも私、ついこの前まで「いつ死んでもいいオヤジの会会長」をしておりました。といってもどうせ居酒屋での酔った勢いでの盛り上がりなんですが、意外に俺も俺もと賛同してくれるオヤジが多くて一気に一〇人の会になりました。五〇代から六〇代のオヤジばかりでしたが、笑い話じゃなく今は半分に減ってしまいました。

 バタバタバタバタ、イッちゃったんですよ本当に。それで会の名を「生きる喜びを分かち合う会」に変えました。洒落になんないっすから。そのせいかどうか、その後残ってたメンバー五人は私を含めて今でも元気です。毎晩どこかで酔っぱらってますよみんな。

「今を生きよう!」

 これも洒落です。でも私、この曲名の歌を歌っております。自称歌手として。でもこの考え方は実は危険思想です。瞬間主義とでも言いましょうか。計画性の無い、野垂れ死にする生き方です。末路は孤独死でしょうなぁ。

(しまもと・けい ライター、歌手)

 
◆ 内容紹介
「千ベロ」つまり、「千円札プラスアルファでベロベロになれる酒場」ブーム到来に投入する本書は「銭湯に入った後で安くベロベロ」略して「銭ベロ」を提案します。 価格、番台、設備、タイル絵のスタイル、入浴者のマナー、サウナの有無、などなどさまざまな項目をガイドしつつたっぷり汗を流し、最後に体重をチェックして出ます。 次はお楽しみの酒場パート。銭湯で情報を仕入れた、近所のオススメの店にフリの客として入り、やはりそのお店でオススメのメニューに舌鼓を打ちます。風呂で汗かき即ビール、そしてうまい酒肴。人生の喜びはこれに勝るものはありません。
 
島本慶(しまもと・けい)
1952年生まれ。世の中の遊びに関するコラムを得意として、風俗や酒、食をテーマに大人の実話系週刊誌に連載多数。最近の著書は『一食百円の幸せ』(バジリコ)。風俗コラムは通称なめだるま親方のペンネームで「日刊ゲンダイ」「日刊スポーツ」で長く連載を続けていて、著書多数。最近は「ペーソス」という平成歌謡バンドを結成し、ボーカリストとしてライブ活動も続けている。