『がんワクチン治療革命』著:中村 祐輔
がんと戦え! 希望を失わずに

 渡米する二ヵ月前には、「あさイチ」というNHK番組で「がんペプチドワクチン」が紹介され、スタジオのゲストのみならず、患者さんやその家族の凄まじい反響に遭遇した。そこで、患者さんや家族の方に少しでも正しく情報をお伝えすることに責任を負うべきであると考え、『がんワクチン治療革命』という本を書くことにした。ワクチンに限らず、ゲノム研究を含めた多くの最新医学研究が、秒進分歩の速度でがんという病気を追い詰め、新しいがんと戦うための新しい道具を生み出そうとしている。

 そして、米国に来て、患者さんや家族にはがんという病気と最後まで戦ってほしいとつくづく感じる。がん患者さんに「希望を提供し、笑顔を取り戻す」ために私も頑張る覚悟だ。

(なかむら・ゆうすけ 医師)

 
◆ 内容紹介
アメリカで本格的に位置付けられたワクチン療法(特異的免疫療法)の開 発の最前線で、末期がんが消えた!という驚くべき臨床例が。がん研究・治療の最先端をゆく中村教授から、がん患者とそのご家族に伝えたいがんとの戦い方 と、2012年11月18日のNHKスペシャル「がんワクチン~夢の治療薬への格闘~」でも紹介されたワクチンの全容。 「私は最後まで希望を捨てません。だから、けっしてあきらめないで。がんと戦ってください」・・・・・・世界のナカムラが、がん患者に「希望」を届けたい 一心で開発した「がんペプチドワクチン」。巷にあふれる科学的実証がされていないワクチン療法と、どこが違うのか――がんと戦う勇気の出る治療最前線!
 
中村祐輔(なかむら・ゆうすけ)
1952年大阪府生まれ、大阪大学医学部卒業、医学博士。阪大附属病院、市立堺病院で外科医として勤務後、渡米、ユタ大学人類遺伝学教室助教授に。帰国後、癌研究会癌研究所生化学部長などを経て1994年東京大学医科学研究所教授、1995年同研究所ヒトゲノム解析センター長。2005年理化学研究所ゲノム医科学研究センター長(併任)。2011年 1月 から、内閣官房参与・内閣官房医療イノベーション推進室長を併任。同年12月、同室長を辞任、渡米。現在、シカゴ大学医学部教授・個別化医療センター副センター長。http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/nakamura/main/top.html
 

上昌広氏(東京大学医科学研究所特任教授)の記事もあわせてお読みいただけますと、より理解が深まります。

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