奥村康 第3回 「うまくいかないと他人のせいにするタイプこそ、実は長生きするんです」

島地 勝彦 プロフィール

シマジ 国民の寿命は社会の豊かさに関係しているんですか。

奥村 そうなんです。だからアメリカでも経済的に豊かな3千万人くらいの人たちは寿命が延びているんです。下手をすると日本人より長生きしています。

シマジ へぇ、そうなんですか。

奥村 平均的な日本人よりも寿司やステーキを食べているからでしょう。下層階級の人たちはハンバーグばかり食べているから、寿命は延びないんです。同じものばかり食べるのはよくない。バラエティに富んだ食事が必要なんです。

シマジ 寿命と経済力は正比例するんですね。

奥村 そうです。だから学生たちに、長生きしたかったら、いい大学、いい会社に入って経済的に豊かになりなさい、って冗談でいうんです。

シマジ でもジョブズのように、経済力は申し分なくても早く亡くなる例もあります。

奥村 寿命は食事だけでなく性格に依るところがかなりあります。イギリスの学者が性格と寿命の関係を調べたことがあります。舞台にはユーゴスラビアを選びました。なぜかというと、彼らはあまり動かない。転勤もない。定点観測をするのにもってこいだったそうです。

 約1500人の家の主を対象に調べた結果、たとえば職場で出世しないとき、やっぱり自分が悪いんだと思い込む非常にマジメなタイプの人がいちばん早死にすることが分かったんです。その8割がガンで死んでいるんです。

 反対に長生きする性格は、巧くいかないと他人のせいににするタイプだったんです。あのバカ上司はおれの才能が解らないんだと思い込める人とか、悪いことは他人のせいにして、いいことだけ自分の成果にするような性格の人は、元気に長生きする傾向にあったんです。

立木 それはまるでシマジのことじゃないか。

シマジ もっと偉い人では誰が長生きしそうですか?