「ウェブでの文章、こうすればもっと伝わります」

『ウェブでの<伝わる>文章の書き方』著者・岡本真インタビュー

――「いつ」が大事というのは、TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアで発信するときにも言えますね。

岡本 そうですね。先にもふれたように、ウェブの仕組みは、ページを順繰りに読んでいくのではなく、リンクをクリックしてもらい、リンク先で詳しく読んでもらう構造になっています。だから、「詳しくはリンク先で」とURLを貼ればいいとも言えるのですが、大事なのは、読み手に「よけいなひと手間をかけさせない」ということです。

 どうしても、ウェブで伝えようとするとき、私たちは、「利用者がリンク先もクリックして全部読んでくれる」と思ってしまいがちです。けれども、そういう前提に陥らずに、まず、「自分が読み手の立場なら、リンク元でとりあえず最低限これだけわかっていれば、リンク先の情報はいま読めなくても、ブックマークしておこう、Facebookなら『いいね!』を押しておこう、Twitterなら『お気に入り』にしておこう」と思ってもらえる書き方をしておくことです。

――最後に、どうしたらウェブでの文章術・表現術を自分で磨けるでしょうか?

岡本 大きくふたつあると思うのですが、ひとつは「いい例」を見ることです。

 何が「いい例」かというのは難しいですが、大勢が利用しているサービスでは、書き手の側は伝わりやすい文章を書こうと相当工夫して改善しているはずです。そんな「よくできている」サイトについて、どういう構成や展開、表現をしているかを見るといいでしょう。

 逆に「これはちょっとわかりにくいな」という例を見たら、「どうやったらわかりやすくなるか」シュミレーションしてみることも、いいトレーニングになります。

 もうひとつは、文章を書いたら、ほかの人に読んでもらってはどうでしょうか。できれば、自分の業務や仕事と関係ない人に、一回読んでもらって、どういうふうに伝わったか、どこがわかりにくいか、指摘をもらえれば、ウェブでの文章表現の腕をあげるのに、役に立ちます。

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