[BCリーグ]
新潟・清野友二前主将「アルビレックス、日本一への道のり」

スポーツコミュニケーションズ

チームを一つにした“We Ready”

 僕がキャプテンに就任したのは昨季のことでした。10年シーズンが終了し、翌年からは監督が替わるという中で4年目を迎える僕をキャプテンに任命してくれたのは、青木智史プレーイングコーチ(小田原高-広島-HAL-マリナーズ1A-SFBC-ウェルネス魚沼-SB-セガサミー)でした。実は僕自身にもキャプテンをやりたいなという気持ちが少なからずあったのです。というのも、3年間、なかなかリーグの頂点に立つことができず、「こういうふうにしたらいいんじゃないかな」という気持ちがあり、キャプテンとしてチームをいい方向にもっていきたいと思っていたからです。

 橋上さんの指導によって身に付いた「考える野球」で、新潟は昨季、初めてプレーオフで群馬を破り、リーグチャンピオンシップに進出しました。しかし、そこでレギュラーシーズンでは勝ち越していた石川に敗れてしまいました。球団創設5年で一度もリーグの頂点に立つことができないチームに対して、危機感を抱くと同時に、観客動員数が減少してきていることも気になっていた僕は、「来季こそは勝ちたい。いや、勝たなければいけない」と考えていました。ファンが一番に喜び、そして自分たちにとって最も意義のあることは「勝利」です。しかし、これまでの新潟は、せっかく連勝しても、その後に連敗をしてしまうなど、チームにも選手にも波がありました。これは野球に限ったことではありませんが、スポーツはメンタルの部分が非常に大きく影響します。

 そこで、たとえ不調でも、たとえ気分が乗っていない日でも、とにかくチーム全員が勝利に向かっていく気持ちになることが重要だと思いました。そこで考えたのが試合前に行なう「We Ready」です。これはラグビーニュージーランド代表の「ハカ」をマネしたものです。テレビでオールブラックスが「ハカ」をやっているのを見て、「これしかない!」と思ったのです。「ハカ」は自分たちの士気を上げるとともに、相手を威嚇し、脅威を抱かせます。そして、その迫力たっぷりのパフォーマンスに、観客が魅了される。それは僕が求めていた、そのものでした。

 とはいえ、チームのみんなが果たして賛同してくれるのか、少し不安もありました。ところが、意外にもみんなノリノリだったのです。嬉しかったのは、高津さんもこの案に賛成してくれたこと。「どうせやるなら、カッコいいのにしろよ!」と言ってくださったのです。そこでチームメイトと一緒に考えたのが次のフレーズです。

We Ready For Y’all
We Ready?
What? What?
We Ready For Y’all
アルビレックスは地域の子どもたちを育てることが使命である
全力フェアプレーで夢を与える
地域と子どもたちの規範となる
No.1 Yeahhhh!
○○○(相手チーム名) Woooooh
サポーター No.1! No.1!
Go! アルビレックス!
1!2!3! Who!

 これをホームの試合の始まる前にベンチ前で円陣を組み、全員でシャウトするのです。前の試合でミスをした選手も、不調が続いている選手も、疲れている選手も、全員が「We Ready」をシャウトすることによって、気持ちを一つにする。実際、試合の入り方にムラがなくなり、良くても悪くてもフラットな状態で毎試合、臨むことができました。