2012.12.13
# 雑誌

この国はいったいどうなってしまうのか未婚率と離婚率が急上昇 2030年みーんな一人暮らし日本から家族が消えてなくなる

週刊現代 プロフィール

自殺が急増する

 働く夫と専業主婦の妻、それに子供が1~2人というのが今までの日本の「標準家族」だったが、不況の煽りを受けて家族を養える男性が激減。結果として、日本から家族が消えてなくなり、みーんな一人暮らしになりつつあるのだ。

 家族が消える---。そうなると、日本はいったいどんな国になってしまうのか。

 まず考えられるのが「社会的に孤立する高齢者」の急増だ。

「政府の統計によると、高齢者単身世帯のうち、家族と過ごす時間を一切持たない人は8割強、家族以外の人と過ごす時間を一切持たない人も最低5割程度はいると考えられます。

 つまり、中高年の一人暮らしは、いざと言うときのリスクが高い。万が一、重い病気にかかったり、要介護状態になったとき、同居する家族や近くに住む家族がいれば助けてもらえるが、そうでないと手遅れになるリスクが高まります」(前出・藤森克彦氏)

 中高年の「自殺」も増えるだろう。

「全国の自殺者数約3万3000人のうち、60歳以上が約1万2000人と全体の3割強を占めています。その動機を見ると、社会的孤立などからくる精神的な健康問題が高齢者の自殺の大きな要因になっていることがよくわかる。

 さらに夫婦世帯より、独身世帯のほうが自殺者は多い。特に熟年離婚した場合、より一層社会的孤立感が高まる傾向にあります」(前出・土堤内氏)

誰も助けてくれない

 もちろん「貧困」も深刻化する。

 見てきたように、一人暮らしになる高齢者はもともと非正規労働者など収入が不安定だったり、低収入だったりするケースが多い。

 こうした人たちがひとたび病気になったりすれば、職を失い、一気に「生活保護受給者」へ転落してしまう。家族がいれば妻に働いてもらうなどできることを考えれば、一人暮らし世帯の〝転落リスク〟は非常に高いといえる。

「リーマン・ショック後に話題になった年越し派遣村に集まっていたのも、ほとんどが一人暮らしの人たちでした。これから高齢者単身世帯が急増すれば、おのずと派遣村のような・セーフティーネット・が必要になってくる。

 都内のあちこちの公園などで、炊き出しが行われる風景が当たり前になってくるかもしれません」(貧困問題を長く取材する全国紙記者)

 そして何より大きな問題は、日本の「社会保障」が崩壊する可能性があるということだ。厚生労働省元幹部が言う。

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