[アイランドリーグ]
香川・伊藤秀範コーチ「来季こそNPBへピッチャーを」

スポーツコミュニケーションズ

さらなる投手王国へ

 僕にとって1シーズン通じてコーチをするのは初めての経験となりました。投手担当としては昨年に続き、NPBに選手を送り込めなかったのは残念です。振り返ってみると、どうしても起用が実績のある選手や外国人頼みになり、若手にチャンスを与えて成長の機会をつくれなかった点が反省材料として残ります。やはり選手は実戦で投げないと伸びません。

 ただし勝敗を争い、競争の世界に生きている以上、すべてを度外視して単に若手を使うことは無理な話です。チャンスを与えるだけで、それが本人の成長につながらないのであれば意味がありません。やはり、いくら経験のない選手たちとはいえ、日頃の練習で監督が使ってみたい、育ててみたいと思うレベルまでは高めていく必要があるでしょう。

 それには時として厳しく選手に接することも求められているのかもしれません。一方で、ただ頭ごなしにやらせるのではなく、本人の自覚、ヤル気を引き出すアプローチも大切でしょう。こういった指導の方法については、このオフ、いろいろな本を読んで勉強しています。

 今季の初めに「投手王国をつくること」を目標に立てました。選手の頑張りで、チーム防御率2.58はリーグトップを記録し、一定の成果を収められたと思います。来季はさらに投手力をあげ、独立リーグ日本一と、ドラフト指名を目指して、全員で頑張ります。来季もどうかよろしくお願いします。 

伊藤秀範(いとう・ひでのり)プロフィール>:香川オリーブガイナーズコーチ
1982年8月22日、神奈川県出身。駒場学園高、ホンダを経て、05年、初年度のアイランドリーグ・香川に入団。140キロ台のストレートにスライダー などの多彩な変化球を交えた投球を武器に、同年、12勝をマークして最多勝に輝く。翌年も11勝をあげてリーグを代表する右腕として活躍し、06年の育成 ドラフトで東京ヤクルトから指名を受ける。ルーキーイヤーの07年には開幕前に支配下登録されると開幕1軍入りも果たした。08年限りで退団し、翌年は BCリーグの新潟アルビレックスBCで12勝をマーク。10年からは香川に復帰し、11年後期より、現役を引退して投手コーチに就任した。NPBでの通算 成績は5試合、0勝1敗、防御率12.86。
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