僕にとって1シーズン通じてコーチをするのは初めての経験となりました。投手担当としては昨年に続き、NPBに選手を送り込めなかったのは残念です。振り返ってみると、どうしても起用が実績のある選手や外国人頼みになり、若手にチャンスを与えて成長の機会をつくれなかった点が反省材料として残ります。やはり選手は実戦で投げないと伸びません。
ただし勝敗を争い、競争の世界に生きている以上、すべてを度外視して単に若手を使うことは無理な話です。チャンスを与えるだけで、それが本人の成長につながらないのであれば意味がありません。やはり、いくら経験のない選手たちとはいえ、日頃の練習で監督が使ってみたい、育ててみたいと思うレベルまでは高めていく必要があるでしょう。
それには時として厳しく選手に接することも求められているのかもしれません。一方で、ただ頭ごなしにやらせるのではなく、本人の自覚、ヤル気を引き出すアプローチも大切でしょう。こういった指導の方法については、このオフ、いろいろな本を読んで勉強しています。
今季の初めに「投手王国をつくること」を目標に立てました。選手の頑張りで、チーム防御率2.58はリーグトップを記録し、一定の成果を収められたと思います。来季はさらに投手力をあげ、独立リーグ日本一と、ドラフト指名を目指して、全員で頑張ります。来季もどうかよろしくお願いします。