文/舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)
欧州ツアーの2012年シーズンがようやく終了した。
最終戦のドバイ・ワールド・チャンピオンシップはローリー・マキロイが勝利。
自身にとって欧州ツアー通算5勝目、米欧両ツアーにおける今季5勝目をマキロイがこの最終戦で飾ってくれたことは、欧州ツアーにとって何よりの喜びとなった。
マキロイは、最終戦以前に米ツアー、欧州ツアー、双方の賞金王の座を確実化し、世界の注目を集めていた。
今年は全米プロを圧勝し、2つ目のメジャータイトルを獲得するなど米ツアーで4勝を挙げ、そして最後は欧州ツアー最終戦で優勝して、世界ナンバー1の座を強固なものとした。
そんな華々しいマキロイの優勝の瞬間が、欧州ツアーのR2D(レース・トゥ・ドバイ)の締め括りとなり、世界の注目を集めたことは、経済的な苦境に立たされている欧州ツアーにとって、願ってもない展開だった。