長谷川幸洋
「なぜ日本のジャーナリズムはiPS詐欺師に簡単に騙されるのか?」

フリーランスとして雑誌やシンクタンクを渡り歩く

これまで2回にわたって『週刊ポスト』で仕事をするフリーランス記者、福場ひとみが「各目明細書」という資料を基に霞が関の復興予算流用スキャンダルを暴いた経緯を紹介した。

記者クラブに大量の記者を配置している新聞やテレビを尻目に、そんなスクープをものにした福場記者はいったい、どんな経歴の持ち主なのか。

福場は広島県府中市出身の36歳。同県福山市にある英数学館高校を卒業し、同志社大学法学部政治学科に入学した。その後、同大大学院総合政策科学研究科博士前期課程(修士)に入学し修了後、フリージャーナリストになるべく上京した。

04年からシンクタンク「構想日本」の政策スタッフとして働き始めるが、半年後に『週刊ポスト』のフリーランス記者として契約した。ところが、ここで一度、挫折を味わっている。福場が言う。

「半年でクビになっちゃったんです(笑)。コピー取りとかしてたんですけど、『どうも、この子は度胸がない。人に会うと緊張してる』っていうか『オズオズしてて使い物にならない』と思われたようで(笑)」

福場はあっけらかんとかつての自分を語った。現在の福場にそんな気配はない。屈託なく笑い、自分を隠すようなところはまったく感じさせない。だが、初めて働き出したころは人見知りだったのかもしれない。

それで、05年から元日本銀行の実業家、木村剛が編集長を務める『フィナンシャル・ジャパン』(現在は休刊)に編集者として入社する。そこも途中で辞めて、鈴木崇弘中央大学大学院客員教授が事務局長を務めていた自民党の「シンクタンク2005・日本」(現在は解散)に移った。そこでアルバイトとして7カ月間働いた。

その後、07年に『週刊ポスト』から「人が足りないから、また来てよ」という話が舞い込み、同誌に復帰、フリーランス記者として現在に至っている。

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