辻野晃一郎「ネットやクラウドで世界は激変した。20世紀の成功体験は忘れて新しい経済モデルをつくろう」

いまだに20世紀の大企業に成長を期待するノスタルジー

先日の山中伸弥先生のノーベル賞受賞について心から賛辞をお送りしたいと思います。久々に目の前がパッと明るくなるような素晴らしいニュースでした。iPS細胞という世界人類を救う偉業の今後の実用段階での成果に大いに期待したいと思います。

さて、さまざまな批判を承知であえて乱暴に言いますが、私が昔在籍していたソニーを含め、日本の大企業の多くは、ある意味ではその役割を終えています。(長年にわたる素晴らしい社会貢献を果たし終えた、という意味で)。

マスメディアの論調の中には、一部の大企業の成長神話復活を期待するものが多いですが、それは期待する側の勝手なノスタルジーだと感じています。20世紀の経済成長の先頭に立って牽引してきた大企業の中には、さすがに劣化が目立つところも増えており、21世紀の成長戦略も引き続きそのような企業に託し続けるのは無責任で酷な話です。少し虫が良すぎるのではないでしょうか?

インターネットやクラウドコンピューティングがわれわれの仕事や生活に欠かせないインフラとなってから世の中は激変しました。リアルな地球に加えて、バーチャルな地球がもう一つ誕生したようなもので、インターネットが出現する前とは全くの別世界が広がっています。

今の時代は、「クラウドのリアルタイム性」が何を行うにもキーになっています。家電や自動車など、日本が得意としてきた基幹産業そのものも、シリコンバレーにいるようなITリテラシーの高い人たちによって、まるで別物に定義を塗り替えられつつあります。

人々のワークスタイルやライフスタイルもダイナミックに変わりつつあり、佐々木俊尚さん流に言えば、「グローバル・プラットフォームとノマドの時代」で、古い体質から脱却できない日本的大企業の居場所がなくなってきている時代とも言えます。

これからは、日本人も、もっともっと個人個人のアジェンダを世界に向けてどんどん積極的に発信していくことが重要です。それを力強く手伝ってくれるのも、インターネットやクラウドがもたらす「グローバル・プラットフォーム」だと考えています。・・・(以下略)

メルマガ『現代ビジネスブレイブ』より

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