スペシャル・インタビュー
長谷部誠 逆境時の「心の整え方」

フライデー プロフィール
女性ファッション誌の撮影では白のシャツをオーダーされることが多いそうだが、この日はラフなボーダーをチョイス

------ヴォルフスブルクで試合に出ていない時、ものすごく日本のメディアから叩かれましたね。そういう時も自分を客観視できた?

「ヴォルフスブルクまで来たある記者の方が、こう言っていたんですよ。『自分もこういう状況でネガティブな記事を書かなきゃいけないのは、すごく心が痛い』って。記者の方たちも、自分自身と戦って書いているんだなって思った。悪い時は『悪い』って書くのがプロフェッショナルのジャーナリスト。自分はどんなに悪いプレーをしても、絶対ミックスゾーンではしゃべるって決めている。何を聞かれてもいいと思っています」

------日本代表の試合後に「試合勘がない」と言われ続けて、よく怒らないなあと思って見ていました。

「選手も意外に大変でしょ(笑)? まあ、これはあまり明かしたくないんですが、僕はメディアに対しては自分に厳しいスタンスで話します。あのプレーは良くなかったと、どんどん口に出して言う。けれど、それと同じくらいに心の中で、『いや、お前はできる』っていう言葉を自分にかけているんですよ」

------初めて知りました。

「そうすると、心が迷わない。苦しい時って、一番失っちゃいけないのは、自信と、その自信に伴う勇気だから。これもバランスなんですよね。外に厳しい言葉を出す分、自分の心にポジティブな言葉をかける」

------批判で自信が揺らぐことはない?

「それはないですね。友だちも心配してくれて『大丈夫?』ってメールが来るんですが、中には突き抜けている人がいて『いい経験してるねぇ』とか『おもしろい状況にいるねぇ』と言ってくる。僕はどっちかというと、後者の考え方なんですよ。自分のことを1万人批判する人がいても、応援してくれる人が一人でも二人でもいれば、僕は頑張れる」

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