◆松岡正剛 『松丸本舗主義 奇蹟の本屋、3年間の挑戦』(青幻社、2012年)
東京駅丸の内北口そば、OAZOビルの丸善本店4階に設けられた松岡正剛氏がプロデュースした「松丸書店」(2009年10月23日開店、2012年9月末日閉店)の顛末記である。公開情報である書籍から、適切かつ質の高い情報を入手するためのノウハウが記されている。優れたテキストは複数の読解ができるが、この本は、金儲けや出世の手引きにもなる。ここで重要なのはブックウェアに関する松岡氏の考え方だ。・・・・・・
◆2012年11月4日付 『朝日新聞グローブ』「シェールガス革命」
朝日新聞の第1・第3日曜日に織り込みになる『グローブ』が、最近、情報紙としての価値を高めている。雑誌と比較すると新聞には編集長の個性が反映しにくいが、『グローブ』関しては、今年8月に西村陽一氏が編集長に就任した後、インテリジェンス・レポートとして十分に通用する高いレベルの内容になっている。
特に11月4日付(通巻98号)の「シェールガス革命」は、緻密な取材と深い洞察による優れた内容だ。北米、欧州、ロシア、中国にシェールガスが与える影響を多面的に分析している。それらの取材を踏まえて、編集委員の山脇岳志氏はこう述べる。・・・・・・以下メルマガに続く
【佐藤優さんの回答】 所与の条件の中でよくやっていると思います。小泉政権以後の自民党政権の不作為、鳩山、菅両政権の不慣れなジグザグ外交の負の遺産を克服しながら、日本国家と日本国民の生き残りのために野田首相は命懸けで頑張っていると思います。
野田首相は、本質において帝国主義者なので、勢力均衡外交の発想がわかっています。ただし、外務官僚は野田首相を本気で支えていません。それだから、野田首相や玄葉外相の意欲だけが空回りして目に見える成果が出ないのです。 ・・・・・・