日本にいる「ノーベル賞級の名医」ベスト30 がん 心臓病 脳疾患 椎間板ヘルニア 白内障ほか病気ごとに本誌が特別調査

週刊現代 プロフィール

 だから手術法も器具も特許を取得しない。特許料がかかると、患者の経済的負担が増えてしまうからだ。また、年間7500件以上の手術を手掛ける赤星医師は、開業医になればもっと儲かるはずなのに勤務医であり続け、手術の機会が少ない大学勤務に背を向ける。

「手術が上手くなるには経験が必要です。どんなに偉い肩書があっても、実際に目の前にいる患者さんを治せなければ医者じゃないと思っています」

 どんなに成功しようとも、決して功績に甘んじることなく、ブレない手術、ブレない生き方を貫いている。

 海外で活躍するには、もちろん医師としての高い技術が必要だ。だが、彼らの話を聞くと、必要なのはそれだけではないと分かる。名声を得るよりも、一人でも多くの患者を救いたいと願い、医療の発展のために努力を惜しまない。その気骨ある医師魂こそ、世界が認める名医たる所以だ。

取材・文/木原洋美

「週刊現代」2012年11月10日号より