「中田の4番」も「斎藤の開幕投手」も「パ・リーグ優勝」もすべて計算ずくだった「日本ハムモデル」勝てる組織はこう作る

週刊現代 プロフィール

「もしも、まったく同じ評価のアマ選手がいたら、最後は何を比べるか」

 と無茶な質問をぶつけると、

「監督と一緒だよ。ハート」

 と、即答した。

「何もしていない」と話した栗山監督の、選手からの評価はすこぶる高い。二軍で、選手がコーチたちにアドバイスを求めるように、栗山監督は、試合前も試合後もいつも選手の誰かに声をかけている。

「編成はフロントに任せ、試合中の采配は福良淳一ヘッドコーチに相談し、継投は、ほぼ吉井理人投手コーチの提案を支持した。それでも選手たちが『監督のために勝ちたい』と、ひとつになった。このことはデータには反映されないが、間違いなく栗山さんは『いい監督』だと思いますよ」

 前出の球団関係者は、笑みを浮かべながらこうつけくわえた。

「実は、フロントが監督を、その采配と同等か、それ以上に評価していることがあるんです。それはファンにサインを求められたときの対応のよさ(笑)」

 リーグ優勝という結果はもちろんだが、さらにその先まで考え抜かれた「日本ハムシステム」。そう簡単には崩れそうもない。

[週刊現代」2012年11月3日号より