2012.10.30(Tue)

トマトをたくさん食べている人は脳卒中リスクが低い!

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 トマトには鮮やかな赤色のカロチノイドの一種で、強い抗酸化作用のあることで知られるリコピンが豊富に含まれています。

 リコピンに関しては、その強い抗酸化作用によって生活習慣病やがんの発症リスクを低下させる作用があることを示唆する研究発表が多く発表されていますが、トマトやトマトを加工した食品をたくさん食べている男性は、脳卒中リスクが低いことがフィンランド・クオピオ市東フィンランド大学のJouni Karppi博士らがNeurology 2012年10月9日号に発表した研究で明らかになりました。

 博士らは1.031人のフィンランド人男性(46~65歳)を対象にリコピン、αカロチン、βカロチン、αトコフェノール、レチノールの血清中濃度と、脳卒中発症リスクとの関係を調査しました。調査開始から平均12年間に67人が脳卒中になりましたが、血中のリコピン濃度別に4段階に別けて比較した場合、最高レベルの259人では11人しか脳卒中を発症していませんでしたが、最低レベルの258人では25人が脳卒中になっていました。

 脳卒中リスクに影響のある年齢、BMI値、収縮期血圧、喫煙、LDLコレステロール値、糖尿病などの要因の影響を除いて比較した結果、リコピンの血清中濃度が最も高いグループは最低レベルのグループと比較して59%も脳卒中リスクが低いことがわかりました。

 また今回調査対象となったαカロチン、βカロチン、αトコフェノール、レチノールに関しては、脳卒中リスクに影響がないこともわかりました。

 今回の結果から博士らは、リコピンを多く含むトマトをはじめスイカやニンジン、サクランボなどの野菜や果物をたくさん摂取することが、脳卒中リスクを低下させることは明らかなので、そうした食生活をぜひ心がけてほしいとしています。

医療ジャーナリスト 宇山恵子
Neurology 2012年10月9日号

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