慈恵医大病院10万人のデータで検証する
「小太りが長生き」は本当か男50歳で痩せるべきか

週刊現代 プロフィール

●朝のチョコレートやケーキが身体に良い 朝、甘いものを食べると血糖値が上がり、大脳が満腹と認識するので、食が進まなくなるのだ。前出・高須氏によれば、「イスラエルの研究チームも、『朝、チョコやケーキを食べると、痩せる上にリバウンドしにくい体質になる』という研究成果を発表している」

●一日40本以上の喫煙は大敵 喫煙は血糖値を下げるインシュリンの働きを鈍らせ、血糖値を上昇させ、善玉コレステロールを減らすためメタボを発症しやすくなる。喫煙しない人に比べたら喫煙する人がメタボになる危険性は1・2倍。一日40本タバコを吸う人の発症率は約2倍にも達するので気をつけたい。

●適度な飲酒はメタボとは無関係 「百薬の長」と言われるアルコールは体内で速やかに燃焼し、血行の促進や体温の上昇を起こして消費される。とはいえ、飲みすぎは禁物。

●蕎麦と蕎麦湯はメタボの万能薬 蕎麦にはビタミンB1、B2、鉄分、血圧を下げるカリウム、亜鉛の他、ビタミンCの吸収効率を高め、高血圧の改善や脳溢血の予防に有用なルチンを大量に含んでいる。溶け出した栄養成分を存分に摂取するために蕎麦湯もしっかり飲みたい。

●食べ過ぎ予防に脳の満腹中枢を刺激する 「簡単なのは食事前に生の千切りキャベツを良く噛んで摂取すること。できれば最低10分間は噛むこと。そうすると満腹中枢が刺激され、食事量が自然に減る」(京都市立病院糖尿病代謝内科部長の吉田俊秀医師)。キャベツの他にレタスなどでも可。

●ウォーキングは食後30分に始める 食後、30分ほどして、血糖値の上がりだした時間帯に歩くことに意味がある。歩幅を大きく、足早に歩けば効果はさらに高まる。それが無理な場合は軽い体操でもよい。毎日5分は続けることが大切だ。

 以上、紹介したメタボ対策はいずれも、継続して行うことで効果が出る。あなたの身体の内側では溜まった内臓脂肪がマグマのようにフツフツとしながら、高血圧、脂質異常、糖尿病などの重篤な病とともに吹き出る瞬間を待っているかもしれない。そんな恐怖に怯える前に今一度、自身の生活習慣を見直す必要がある。

「週刊現代」2012年10月27日号より