2012.10.13(Sat)

喫煙と大酒が膵臓がんの早期発症につながる!

筆者プロフィール&コラム概要
HBR

 米国・ミシガン大学のMichelle Anderson博士らがAmerican Journal of Gastroenterology 2012年8月28日オンライン版に発表した研究で、膵臓がんの発症年齢がヘビースモーカーと大酒家は、そうではない人よりも膵臓がんの発症年齢が早いことが明らかになりました。

 博士らはこれまでの研究で、喫煙が膵臓がんのリスク要因であること、またアルコールは膵臓に酸化ダメージを引き起こすことが知られていたことから、膵臓がん患者を対象に喫煙、飲酒との関係を詳しく分析しました。そして毎日20本以上喫煙習慣のあった患者を「ヘビースモーカー」、アルコールを毎日39g以上(缶ビール3本以上、ワイン400ml以上と換算)摂取していた患者を「大酒家」として、発症年齢との関係調べた結果、患者全体の平均発症年齢が72歳だったのに対し、ヘビースモーカーは62歳、大酒家は61歳でした。

 また飲むアルコール飲料の種類が違っていても摂取したアルコールの総量が同じなら影響は同じでした。さらに今回の研究結果からは喫煙や飲酒を止めた場合10年で膵臓がんの早期発症リスクに対する影響がなくなることもわかりました。

博士らは膵臓がんは発見が遅れがちで、診断がついたときには多くの患者に他の臓器への転移があり、生存率も低いので喫煙、飲酒の習慣がある人は、なるべく早くからスクリーニングを受けることでリスクを低下できるとしています。

医療ジャーナリスト 宇山恵子
American Journal of Gastroenterology 2012年8月28日オンライン版

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