[WBC]
侍ジャパン、山本浩二監督に正式決定!

「3連覇目指して、気持ちをひとつに」
スポーツコミュニケーションズ

目指すは「1点も取られない」チーム

 しかし、まだ日本球界がひとつになってWBCへ向かうにはクリアすべきハードルは少なくない。3連覇を狙う最強チームを結成するにはダルビッシュ有(テキサス・レンジャーズ)やイチロー(ニューヨーク・ヤンキース)などメジャーリーガーの出場は不可欠。しかし、青木宣親(ミルウォーキー・ブルワーズ)が所属チームの監督からWBC参加に難色を示されるなど、どこまで日本人メジャーリーガーが代表入りできるかは不透明だ。また、シーズン前に早めに状態を仕上げる必要があることから、前回同様、国内の選手でも参加を辞退するケースが考えられる。

 加えてWBC参加や監督選考にまつわる“迷走”で、選手たちのモチベーション低下も指摘されるが、山本監督は「僕も現役時代はそうだったが、大舞台での勝負を臨む選手は非常に多い。(代表に)選ばれたいという選手はたくさんいる」と心配していない。

 短期決戦だけに目指すスタイルは「1点も取られない投手力中心のチーム」。山本監督は代表選考の基準として「経験」を重視する意向を示し、「今年の成績も大事だが、トータルでみる。ベテランが多くなるかもわからない」と明かした。11月のキューバ戦での代表はWBCの候補メンバーをベースにしつつも、「若い選手はたとえ1、2試合でも経験することが大事」と将来を担う若手も加える。

「連覇は難しい。3連覇はさらに難しい」

 加藤コミッショナーはそう漏らす。第1回、第2回の連覇で国内は大いに盛り上がり、これまで以上に負けられないプレッシャーがチームにのしかかる。しかし、「勝利に向かって戦っていくのが侍ジャパン」と指揮官は言い切った。

「選ばれるのは素晴らしい選手ばかり。こちらがコーチングをすることは何もない。ゲームに対して気持ちがひとつになれるかだけ。戦いに向かう前の準備が大事」

 代表監督としての役割を山本監督はそう考えている。新生・侍ジャパンをコミッショナー中心に日本球界が一丸となって支え、監督が言葉通り、チームをひとつにまとめられるか。本番まで時間が限られている中でリーダーの手腕が問われる戦いになる。

ビジター用の「JAPAN」のロゴは一新された。

 なお、会見前には侍ジャパンの新ユニホームも発表された。新たに侍ジャパンのダイヤモンドチームパートナーとなった株式会社ミズノが前回大会に続いて製作。色は従来用いられていたホーム用の白とビジター用の藍を踏襲しつつ、肩から脇にかけては「つなぎ模様」をアレンジしたラインを組み入れた。ラインには甲冑をイメージした金色がアクセントで入っている。機能的にも動きやすさを追求し、軽量化が図られている。