ここ最近のオンラインビジネスのトレンドは、「個人の切り売り」にあると私は考えています。これまでオープンにされてこなかった「自分の特技」や「自分そのもの」を、インターネット上でコンテンツとして販売し、収益を得たり、つながりを楽しんだりする。そんな動きが始まっているのです。
今回の記事では、この「個人の切り売り」の実例と、可能性について考えてみたいと思います。
「個人の切り売り」を知る上で、もっともわかりやすく、象徴的なサービスは「顔面広告」でしょう。特段の説明はもはや不要ですが、インターネット上で自分の顔面を広告として売り出す、というシンプルなビジネスです。
広告枠は1日1万円。顔面にステッカーを1枚貼るだけです。なんとこの広告商品、7月にリリースしてから、総額で30万円もの売上を計上しています。顔にシールを貼るだけで30万円です。
とはいえ、直近の販売は芳しくなく、この商品が売れた背景には、瞬間的な「話題性」があったと考えられます。面白いものが好きな人たちが、「ネタ」として広告出稿した、というのが実際のところでしょう。