[格闘技]
近藤隆夫「大晦日の闘いの火は“総合格闘技”から“ボクシング”へ」

スポーツコミュニケーションズ

話題とタレントあふれるボクシング界

 いずれも視聴率は5%前後と振るわなかったが、それでも今年の大晦日もゴールデンタイムにボクシングが中継される可能性は高い。その理由は、昨年の両会場での試合内容が素晴らしかったこと。そして今年、ボクシングがさらなる盛り上がりをみせたことだ。

 実力と知名度を兼ね備えた選手の層も随分と厚くなった。先の井岡、内山に加え、今月、WBO、IBF王座の奪取も目論み、ノニト・ドネア(フィリピン)と対戦する西岡利晃(帝拳、WBC世界スーパーバンタム級名誉王者)、現在は休養扱いになっているが話題性のある亀田興毅(亀田、WBA世界バンタム級王者)、粟生隆寛(帝拳、WBCスーパーフェザー級王者)、山中慎介(帝拳、WBC世界バンタム級王者)、佐藤洋太(協栄、WBC世界スーパーフライ級王者)、五十嵐俊幸(帝拳、WBC世界フライ級王者)と、日本人現役世界チャンピオン(男子)は実に8人もいる。

 この他にも、今年4月に復帰戦を闘った元WBC世界バンタム&フェザー級王者の長谷川穂積(真正)、亀田大毅&和毅(いずれも亀田)、K-1から転向し、世界ヘビー級王者を目指している藤本京太郎(角海老宝石)、アマ7冠の怪物ルーキー井上尚弥(大橋)らが控える。

 またアマチュアではあるが、先のロンドン五輪ではミドル級の村田諒太(東洋大職員)が日本にボクシングで48年ぶりの金メダルをもたらし、バンタム級の清水聡(自衛隊)も銅メダルに輝いている。これでボクシング人気が高まらぬはずがない。

 TBSが大晦日にボクシング中継を行なうことはほぼ確定。これを追う形でテレビ東京も放映を検討している。「総合格闘技」から「ボクシング」へ。大晦日、闘いの火は今年も熱く燃える。

近藤隆夫(こんどう・たかお)プロフィール>
1967年1月26日、三重県松阪市出身。上智大学文学部在学中から専門誌の記者となる。タイ・インド他アジア諸国を1年余り放浪した後に格闘技専門誌を はじめスポーツ誌の編集長を歴任。91年から2年間、米国で生活。帰国後にスポーツジャーナリストとして独立。格闘技をはじめ野球、バスケットボール、自 転車競技等々、幅広いフィールドで精力的に取材・執筆活動を展開する。テレビ、ラジオ等のスポーツ番組でもコメンテーターとして活躍中。著書には『グレイ シー一族の真実~すべては敬愛するエリオのために~』(文春文庫PLUS)『情熱のサイドスロー~小林繁物語~』(竹書房)『キミはもっと速く走れる!』 (汐文社)ほか。
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