[プロ野球]
佐野慈紀「WBCを真の世界大会にするために」

スポーツコミュニケーションズ

拡大すべき議論の場

 現在は、“サムライジャパン”を誰が指揮するのか、という問題が浮上していますね。私がここで指摘したいのは、誰が監督をするのか、ということ以前に、その決め方にあります。なぜ、もっとたくさんの関係者が議論の場に参加できるような体制にし、もっとたくさんの意見を募ろうとしないのでしょうか。まずは、そこに疑問があります。

 そして、現役であるべきか否かということが取り沙汰されていますが、私見を述べれば、現役であるかどうかではなく、監督としての実績や資質の方が重要だと思います。なぜなら現場から離れて久しい人が、現場のことを知らないのかというと、そうとは限らないからです。指揮を執ることは久しくしていなくても、しばしば現場に足を運んで、現場を客観的な視点からきちんと把握している人もいるわけです。

 もちろん、現役監督の強みもあることでしょう。しかし、王貞治さんや原辰徳監督を見てもお分かりの通り、それはそれで非常に大変であることは否めません。つまり、いずれにせよ、プラスとマイナスの要素を持っているわけです。だからこそ、もっと多くの意見を出し合い、そのうえで決定すべきだと思うのです。