Close up 夏場でもステーキ3皿にチャーハンを平らげる楽天の救世主 釜田佳直「二軍落ちで、目が覚めた」

フライデー プロフィール
投球前には、写真のように腕を大きく広げ脚を曲げる独特の屈伸運動を行う。「高校時代からルーティンワークのようにやっています。この運動で身体の力みが取れ、投球フォームがスムーズになるんです」

「『追い込んだら、すぐに勝負に行け。無駄な球はいらない』。田中さんには、こう言われました。それまでは追い込んでも1~2球〝見せ球〟を投げていた。でも田中さんにアドバイスを受けてからは、テンポ良く投げることを心がけ、早いうちに勝負するようにしたんです」

 8月9日のオリックス戦では勝ち投手になったものの、釜田は6回1/3を投げ、4つの四球を与え113球を投じている。だが田中の忠告を実践し完封した日ハム戦では、7回までに86球で与四球は0。最速150km/hのストレートでぐいぐい押し、27のアウトのうち14個までを3球以内で打ち取ったのだ。

「1対0の緊迫した展開だったので、自分の実力以上の力を発揮できたのかもしれません。プロの選手なら、緊迫した場面を楽しめるぐらいの気持ちの強さがないといけない。緊張して無駄な力が入らないように、最後は『力むなよ』と自分に言い聞かせていました」

練習もそこそこに『海猿』鑑賞

 こう明るく語る釜田だが、これまでにも大きな逆境を経験している。5月にローテーションに定着してからは3勝負けなしと快進撃を続けていたものの、6月24日のロッテ戦から5戦連続で7回持たずKO。7月27日の西武戦で5回8安打4失点でノックアウトされると、星野監督は記者団にこう怒りをブチまけた。

「ランナーが出ても何も考えず、一所懸命に投げているだけ。高校野球とは違う。なめとんじゃ、あいつは!」