2012.09.29

バリアフリーで旨い店見つけます!不忍池畔の老舗鰻割烹

 夏真っ盛りの今回、わたくしライターの山岸朋央が見つけましたバリ旨候補店は、上野の不忍池畔にある創業二九〇年を超える鰻割烹の老舗店です。

鈴木「えっ、二九〇年前といえば、8代将軍・徳川吉宗のころですよ!」

 さすが、歴史好きでもある鈴木隊長、大正解です。それでは早速、夏バテ気味にもかかわらず毎日のリハビリを頑張る隊長とともに調査開始です。

 不忍池の南側、不忍通り沿いに建つ鰻割烹『伊豆栄 本店』。外観は料亭を思わせますが、8階建てのビルです。

鈴木「あれっ、いきなり階段では話になりませんよ。やはり、老舗とバリアフリーは相反しますね」

 玄関前にでんと構える4段もの階段に、ご立腹の鈴木隊長。確かに、車いす利用者はもちろん、杖を突いている隊長や足腰の弱くなった高齢者などにとって、階段は最悪のバリア。しかし、早合点は禁物です。階段の右側をよく見てください。非常に珍しい『いす型昇降機』が設置されています。

店長「階段のご利用が大変なお客様や車いすから乗り移ることが可能なお客様などを、この昇降機で店内へとご案内させていただいております」

 出入口の自動ドアが開いた先にも1階フロアーへと続く4段の階段がありますが、同様にいす型昇降機が設置されています。なお、車いすから乗り移ることが難しい場合は、店員の方々が〝人力〟で店内へと運んでくれるそうです。

鈴木「1階のテーブル席は通路幅が広くて段差もなし。上階にはエレベーターで上がれます。トイレが普通の洋式なのが気になりますが、店員さんらの手助けが借りられるようですし、これは意外に悪くないですよ」

 完璧とはいえねども、足りない部分は店員による細やかな対応で補う。そんな老舗ならではのバリアフリーに感心することしきりの鈴木隊長ですが、もちろん、味のチェックも怠りません。『うな重・松(お吸物、香の物付)』(2,625円)を黙々と食べ進めます。

鈴木「身がとてもやわらかく、醤油と味醂だけで作られた辛口のタレが絶品。これぞ、おとなの味ですね。しかし、バリアフリー面に少々難がありつつも、バリ旨な老舗店はあるものですね」

 米粒一つ残さず完食した鈴木さんへ、店長さんから最後にお知らせが一つ。

店長「車いすのお客様には、一応、本店の並び、徒歩1分ほどのところにある新館の『不忍亭』をご紹介させていただいております。こちらは多目的トイレもある完全バリアフリーですので」

 完璧なフォローです。上野不忍池畔にバリ旨な老舗店を見つけました。

鰻割烹 伊豆栄 本店

 江戸時代中ごろから290年以上、上野池之端で鰻割烹一筋に歩む老舗店。鰻は国産の活鰻にこだわり、炭は備長炭を使用。常連客が多く、親子三代に渡り訪れている人もいるとか。

 築30年以上という現在の本店ビルは、店員らの細やかな接客サービスや常連客の高齢化に伴い3年前に『いす型昇降機』を設置した。いまも、バリア解消の努力を怠らない。

帰ってきためんくい鈴木
本名・鈴木正博。右半身マヒのリハビリ中。最近、大好きな佐野ラーメンの店を毎月1杯のペースで再開拓中。
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