実際に検査が受けられる 病院リスト付き

 「血の一滴」で病気はここまで分かる
週刊現代 プロフィール

「脳の画像診断などで既にアルツハイマーと診断されている患者273人の血液検査を行ったところ、83%を正確にアルツハイマーと診断できたということです。血液中の9種類のタンパク質とホルモンのうち、6種類がアルツハイマーと関連することがわかっており、それが検査の指標に用いられています。今後さらに研究が進めば、アルツハイマーの早期発見・早期治療に役立つでしょう」(前出・森田氏)

 認知症の治療薬としてアリセプトやメマリーなど4種が承認されているが、どれも病気の進行をくい止める効果のみで、現在のところ根治は不可能。高齢でも負担なく受けられる血液検査が浸透すれば、患者急増の歯止めに期待が持てる。

寿命まで分かる

 すでに実用化されている検査(がん、隠れ脳梗塞、うつ病)が受けられる、主な病院の一覧を上に記した。がんと隠れ脳梗塞の血液検査は数多くの病院が導入しているが、その中の総合病院をピックアップして紹介した。表に記した以外の実施施設を知りたい方は、がん検査については「臨床アミノ酸研究会」のホームページを、隠れ脳梗塞検査については「アミンファーマ研究所」のホームページを参照していただきたい。

 ここまで紹介してきたのは、血液中の代謝物やたんぱく質を解析することで、「現在の体の状態」をつかむ検査だった。一方、血液中の遺伝子を調べると、本来自分が持っている性質・体質を調べることができる。

「遺伝子検査によるテーラーメイド医療の研究はかなり進んでおり、実用化しているものも増えてきました。例えば抗がん剤を使うとき、『この人にこの薬は効きやすい、この薬は副作用が出やすい』といったことを事前に知ることができる。最適な薬を選択し、患者さんに合った治療法を組み立てていけるのです」(前出・森田氏)