[MLB]
杉浦大介「ヤンキースの失速はいつまで続く?」

スポーツコミュニケーションズ

最後はスケジュールが味方?

 もっとも、そんな厳しい状況下でも、依然として「最後に勝ち残るのはヤンキース」と予想する関係者は多い。これだけのレベルのタレント集団が、確かにもう1カ月通じて苦しみ続けるとは考えにくい。何より、残り試合のスケジュールがヤンキースの味方をしている。

 9月10日以降の今季最後の22試合中、16試合は下位低迷中のレッドソックス、ツインズ、ブルージェイズと対戦(3チーム併せて今季180勝231敗)。特にシーズン最後の3シリーズはこの3チームが相手だけに、勝負がここまでもつれ込んだとしても、ヤンキースは優位とも考えられる。

 ただ……思い返せば1年前。昨季終盤に失速したレッドソックスもシーズン最後の10戦で最下位のオリオールズと7度も対戦し、その7戦で2勝5敗と苦戦。結局はレイズに9ゲーム差をひっくり返され、ワイルドカードすら獲得できなかったのは記憶に新しい。

 2007年に残り15ゲームで7.5ゲーム差を逆転されたメッツも、最後の7戦のうち、下位のナショナルズ、マーリンズに1勝5敗。プレッシャーのない若手選手たちに自由奔放に走り廻られ、ずるずると後退したものだった。

 今季のヤンキースも同じように崩壊していくと言いたいわけではない。他ならぬ筆者も、経験豊富な“ブロンクス・ボンバーズ”が残り1カ月の中で徐々に建て直していくと考えている。