栗城史多×安藤美冬 【第3回】
「僕は普通のお兄ちゃん。でも、いつか自分の登山を世界的なお祭りにしたい」

栗城史多さん(登山家)と安藤美冬さん(spree代表取締役/フリーランス)

第1回はこちらをご覧ください。
第2回はこちらをご覧ください。

安藤: 栗城さんの、自分を全部見せて人を惹きつけていく力ってすごいと思いますけど、誰にでもできるわけじゃないですよね。同じ劇をやるのでも、配役によって全然違ってきます。魅力的な俳優が主人公じゃないと、人は見ようと思わない。

栗城: そうでしょうか。

安藤: しかも栗城さんの場合、登場人物はほぼ自分一人でしょう。舞台は他に人っ子一人いない山の世界。

 その中でどの登山家を見るかというと、やっぱり栗城さんでしょう。それはもう、今日のテーマである「魅力」が理由ですよ。

栗城: 仮に僕に魅力があるとして、それがこの対談から伝わるかなあ? たぶん伝わらないですよね……。

安藤: そんなことないですよ。栗城さんってなぜか、そんな風に結構ネガティブなことを言いますよね。

栗城: まあ、「支援してくださる方たちの気持ちをちゃんと受け止めて登ろう」とはいつも思ってますから、それが皆さんに伝わるのかもしれません。全国のいろいろな方からお手紙をいただくんですけど、全部読んでます。お返事を出す時間はほとんどないんですが……。

 あとね、僕は「強い人」に絶対になりたくないんです。成功者というのが好きじゃなくて、いつもチャレンジャーでいたい。