前編はこちらをご覧ください。
聞き手:松嶋あすか(フリーキャスター)
馬場: たとえば、飲食店みたいなところでも、ちょっと気がつくということって重要でしょう? そんな大したことじゃないんだけれども、ちょっと気がついてくれたら嬉しいということがあって、気づかいというか気配りというか。
それをこの本では「おべっか」と呼んでいますけれども、それをおべっかと呼んでいるのは、僕はクリエイティブ側の人間なので、最初の頃にバカにしていたような「そんなのおべっかじゃないかよ」という概念を、そのまま言葉にしたかったからなんです。でも、それは決してただのおべっかというだけじゃないんだよ、ということで。
それを言ったら、ディズニーランドなんて客へのおべっかの塊ですからね。当たり前ですけれども、むちゃくちゃおべっかを使っていますよ、さっきの水飲み場の話から始まって、ウォルト・ディズニーはどれだけお客さんにおべっかを使っているんだよ、というような。
松嶋: たしかポップコーンを落としたら、目の前で掃かれましたけど(笑)。