[アイランドリーグ]
香川・伊藤秀範コーチ「期待の左腕・後藤は森福+山口!?」

スポーツコミュニケーションズ

スカウトからは常に見られている

150キロの速球を武器に前期だけで12セーブをあげたマエストリ

 今季、香川からはこの7月に、アレックス・マエストリをシーズン途中でNPB(オリックス)に送りこむことができました。彼の長所は何より練習熱心なところ。そして、新しい環境に対する適応力がありました。外国人が成功する上での第一条件はクリアしていたと思います。

 技術的にも抑えを経験したことで、ピンチにも動じなくなり、制球もより重視して投げるようになりました。NPBの1軍で投げるには外国人枠がありますから、より激しい競争が待っていることでしょう。ただ、必ずチャンスは訪れます。オリックスの2軍では先発で投げているようですし、どういう形であれ、巡ってきた機会をモノにしてほしいものです。

 8月になれば、NPBのドラフト会議までは、もう2カ月ちょっとです。逆に言えば、NPB入りには、この2カ月が最後の勝負どころとなります。とはいえ、夏場はどうしても体力が落ち、球威も出てこないものです。これは前向きにとらえれば、ボールのキレや回転、制球力などをアピールするチャンスとも言えるでしょう。

 また、スカウトは試合だけでなく、練習態度や試合前の準備といった部分も必ずチェックしています。選手たちには「常に誰かに見られている」という意識で、これからの時期を過ごしてほしいと感じています。

 エースの高尾健太が離脱中で、マエストリもいなくなり、現状、香川の投手陣は8人。しかし、どの選手もしっかりチームに必要な戦力として頑張っています。リーグチャンピオンシップを勝ち抜いての独立リーグ日本一、そして、ひとりでも多くのNPB選手を輩出できるよう、勝負の2カ月を選手と一緒になって頑張っていきます。引き続き、応援よろしくお願いします。 

伊藤秀範(いとう・ひでのり)プロフィール>:香川オリーブガイナーズコーチ
1982年8月22日、神奈川県出身。駒場学園高、ホンダを経て、05年、初年度のアイランドリーグ・香川に入団。140キロ台のストレートにスライダー などの多彩な変化球を交えた投球を武器に、同年、12勝をマークして最多勝に輝く。翌年も11勝をあげてリーグを代表する右腕として活躍し、06年の育成 ドラフトで東京ヤクルトから指名を受ける。ルーキーイヤーの07年には開幕前に支配下登録されると開幕1軍入りも果たした。08年限りで退団し、翌年は BCリーグの新潟アルビレックスBCで12勝をマーク。10年からは香川に復帰し、11年後期より、現役を引退して投手コーチに就任した。NPBでの通算 成績は5試合、0勝1敗、防御率12.86。
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