[アイランドリーグ]
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中野はNPB1軍の素質あり!

 一方、もうひとりの1年目左腕・中野耐は少し伸び悩んでいます。きっと高校(天王寺高)時代までは、ここまで野球を突き詰めてやったことがなかったのでしょう。厳しいプロの世界に、まだ本人の意識が追いついていない感じがします。

 プロでは同じ失敗を繰り返したり、1度体得したものがすぐに抜けてしまうようでは、活躍し続けることはできません。いくら素質があってもレベルアップしない限り、他の選手に追い抜かれてしまいます。

 その点、まだ中野は一度掴んだものをすぐに手放してしまい、もったいない気がするのです。たとえばフォーム。彼はMAX143キロのストレートを上半身の力だけで投げています。下半身主導で、うまく体重移動できれば、もっとすごいボールが投げられるはずです。しかも下半身はガッチリしており、足は速い。この恵まれた体をフル活用しない手はありません。

 そこで彼には松坂大輔さん(レッドソックス)の体重移動を参考に、軸足でしっかり粘り、ステップした際にも、さらに両足で踏ん張って前へパワーを送りこむような下半身の使い方をアドバイスしました。しかし、せっかくいい形で体重移動ができていたのに、少し気を抜くと元のフォームに戻ってしまいます。これではなかなか上を目指す段階には進歩しません。

 彼はNPBの1軍で活躍できる素質を持っていると僕は感じています。それだけに意識面も含めて、プロとして一人前になれるよう、根気強く指導していきたいと考えています。

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