[ロンドン五輪]
<第10日(5日)>フェンシング男子団体、銀メダル 室伏は銅 ボルトは五輪新で連覇達成

スポーツコミュニケーションズ

世界との差が出た後半

 今大会最速タイムとなる世界歴代2位の記録をもつリリア・ジョブホワ(ロシア)が22キロを過ぎたあたりで、気温の低さが影響したのか、右の太腿を押さえながらストップしてしまうなど前半で4人が棄権した今レース。予想以上の厳しい展開となる中、レースが大きく動いたのは24キロ過ぎだった。やや下り坂となったところで、ケニア、エチオピア勢の計6人がペースアップし、他選手をふるい落とした。

 しかし、28キロ手前でエチオピアの1人が遅れをとり始め、先頭集団は5人となる。28~29キロは1キロ3分10秒と男子並みのペースへと上がっていった。この頃、先頭から大きく離された日本勢3人の表情からは疲労が色濃く見え始めてきていた。その後、エチオピアのティルネシュ・ディババが遅れ始め、メダル争いは4人に絞られたかに見えた。

 するとロシアのタチアナ・ペトロワが驚異的な追い上げを見せ、先頭集団に入る。逆に昨年の世界選手権金メダリスト、エドナ・キプラガト(ケニア)が後退していき、トップの顔ぶれはケニア2名、エチオピア1名、ロシア1名となった。3000メートルでは8分44秒とアフリカ勢に劣らないスピードをもつペトロワは、35キロの給水ポイントで先頭に立ち、金メダルへの執念を見せた。だが、38キロ地点の下り坂に入ると、アフリカ勢3人がペースを上げ、ペトロワは少しずつ離されていった。だが、ペトロワは上りに入ると再び追いつき、3人の背後から虎視眈々と表彰台を狙っていた。

 41キロ付近、メアリー・ケイタニー(ケニア)が遅れたのとほぼ同時に、ゲラナがスパートをかけた。昨年まではほぼ無名だったゲラナだが、今年4月のロッテルダムで2時間18分台の記録をマークし、金メダル候補の一人として注目されていた。そのゲラナに昨年の世界選手権銀メダリストのプリスカ・ジェプトゥー(ケニア)が必死に食らいつこうとする。一方、ペトロワはこの突然のペースアップについていくことができない。結局、そのままケイタニーが逃げ切り、トップでゴール。2時間23分07秒の五輪記録でエチオピア勢では2人目となる金メダルに輝いた。

 バルセロナから4大会続いたメダルが途切れ、入賞者さえも出すことができずに終わった北京。その4年前の雪辱を果たそうと五輪前には初めて合同合宿を行ない、“チームジャパン”として挑んだ日本勢だったが、後半に大きく後れをとり、世界のスピードに対応することができなかった。4年前以上に世界との差を離された日本女子マラソン。今後は新たな対策が求められる。