[ロンドン五輪]
<第8日(3日)>アーチェリー・古川と柔道・杉本が銀 なでしこは準決勝へ

柔道男子は屈辱の金ゼロ トランポリンもメダルならず
スポーツコミュニケーションズ

伊藤、上山、惜しくもメダルならず ~トランポリン~

 トランポリン男子では伊藤正樹(金沢学院大ク)が4位、上山容弘(大体大大学院)が5位と史上初のメダルを逃した。昨季の世界ランキング1位の伊藤、2大会連続出場の上山は、いずれもほぼ完璧な演技をみせたが、強豪の中国、ロシア勢の壁を打ち破れなかった。

 演技はジャンプ10回、約20秒で終わる。その20秒に練習の成果はすべて込めた。失敗が許されない一発勝負。日本の2選手は高く、そして美しく最高の演技をした。

 まずは上山だ。2回の演技で上位8名が残る予選では5位通過。予選落ちに終わった前回からステップアップした。抱え込み3回転から演技をスタートすると、途中で着地位置がずれそうになりながらも、しっかりリカバリーする。大きなミスなく10回の跳躍を終え、60.240の高得点をたたき出した。

 続いては初出場の伊藤だ。予選から高いジャンプをみせ、4位で決勝へ。「絶対にメダルを獲る」と大会前から強い意気込みで臨んだ23歳は、3回転を繰り返す構成で勝負をかける。ひねりを加えながらの演技も着地点はぶれず、パーフェクトな出来。最後の跳躍を終えた時には思わず空中でガッツポーズが飛び出した。得点は上山を上回る60.895。メダルの行方は残り3選手の結果待ちとなった。

 しかし、4年に1度の大舞台は、どの選手も最高の準備をして臨んでくる。続く前回大会金メダリストの陸春龍(中国)が高さのある演技を見せれば、ロシアのドミトリー・ウシャコフもノーミスの内容で伊藤の得点を上回る。最後に跳んだ董棟(中国)も難度の高い技を着実に決め、62.990。この結果、伊藤は4位、上山は5位に下がり、惜しくもメダル圏外となった。

「僕が五輪で結果を出すことで、認知度を高め、トランポリンの世界を変えていきたい」

 伊藤がそう語ったように、今回の日本勢は強い使命感を持っていた。2000年シドニー五輪で正式競技になって以降、日本は北京での4位が最高。初のメダルを手にすべく、この大会に賭けていた。

 しかし、五輪の女神は華麗な演技にも、ほほ笑んではくれなかった。ただ、メダルが期待される競技として、前回に比べれば国内の認知度、注目度がはるかに上がったことも事実だ。ロンドンでの経験は、リオデジャネイロでもっと高く、美しく弾むためのベッドにきっとなる。