[ロンドン五輪]
<第8日(3日)>アーチェリー・古川と柔道・杉本が銀 なでしこは準決勝へ

柔道男子は屈辱の金ゼロ トランポリンもメダルならず
スポーツコミュニケーションズ

上川、男子最後の砦も崩壊…… ~柔道~

 一方、柔道男子100キロ超級では上川大樹(京葉ガス)が2回戦敗退。男子は過去ワーストの金1個に終わったソウル五輪を下回り、金メダルなしの屈辱を味わう結果となった。男女全14階級で日本勢は今大会、金1個(男0、女1)、銀3個(男2、女1)、銅3個(男2、女1)と低調な成績に終わった。

 悪い流れは最後まで断ち切ることはできなかった。前日、エース穴井隆将がまさかの2回戦敗退を喫した男子日本柔道。銀2、銅2と計4個のメダルを獲得しているものの、ロンドンのセンターポールに日の丸を掲げてはいない。

 実は24年前、男子柔道は同じような危機を迎えていた。ソウル五輪、日本は最終日を残し、金メダルはゼロだった。だが、背水の陣で臨んだ斉藤仁が見事、金メダルを獲得。なんとか日本柔道のプライドを保った。果たしてソウルの再現となるのか。それとも史上初の金メダルゼロという屈辱を味わうこととなるのか――すべてはこの男にかかっていた。

 大きなプレッシャーを抱えながら、挑んだ1回戦、上川は開始わずか15秒、払い腰で一本勝ちをおさめ、好スタートを切った。そして迎えた2回戦、相手はアテネ五輪100キロ級金メダリスト、33歳のイハル・マカラウ(ベラルーシ)。お互いに組み手を嫌い、なかなか技をかけない2人に、開始1分22秒、早くも指導が与えられる。ここから上川は積極的に足技をかけにいき、優位に試合を進めているかのように見えた。

 ところが、残り2分30秒を切ったところで、マカラウが一本背負いを試みると、上川の体勢が崩れたところをすかさず寝技にもちこんだ。袈裟固めで一本を狙うマカラウに対し、上川はなんとか19秒で逃げ切った。だが、15秒を過ぎていたため、マカラウに有効が入り、ポイントをリードされてしまう。

 残り1分52秒――。上川は足技でマカラウの体勢を崩そうとするも、マカラウは顔を上川の胸元につけ、技をかけさせない。残り1分を切ったところで、上川が体落としを試みるも、惜しくもポイントとはならなかった。

 残り15秒、再び体落としをかけたが、マカラウは倒れない。逆に上川がマカラウの下敷きとなり身動きがとれず、時間だけが無情にも過ぎていった。残り6秒のところで「待て」がかかる。「はじめ」の合図とともに、マカラウに突進していった上川は、最後の望みを託して足を掛けにいくも、これをうまくかわされてしまう。上川の右足が空をきると同時に、終了のブザーが鳴った。

 柔道が正式競技として採用された1964年東京五輪以来、26個もの金メダルを獲得してきた日本男子柔道。最後の砦として挑んだ上川だったが、救世主とはならなかった。