[ロンドン五輪]
<第8日(3日)>アーチェリー・古川と柔道・杉本が銀 なでしこは準決勝へ

柔道男子は屈辱の金ゼロ トランポリンもメダルならず
スポーツコミュニケーションズ

杉本、銀も「もっといい色欲しかった」 ~柔道~

 柔道は最終日を迎え、女子78キロ超級の杉本美香(コマツ)は決勝でイダリス・オルティス(キューバ)に旗判定で敗れ、銀メダルだった。

「金と銀じゃ全然違う」

 表彰式後の杉本は笑顔をみせながらも、悔し涙をこらえていた。 日本勢不振の柔道を金メダルで締めくくるには追い風が吹いていた。この階級では最強を誇るトウ文(中国)が準決勝で敗れる波乱。決勝の相手、イダリス・オルティス(キューバ)には過去4勝2敗と勝ち越していた。

 杉本自身の調子も良かった。初戦、準々決勝といずれも開始1分以内に一本勝ち。準決勝は地元・英国のカリーナ・ブライアントに対し、足を払って揺さぶりながら、先手先手で攻めていく。これで相手の攻撃を封じ、ブライアントには指導2が与えられて有効ポイントを得た。これが決め手となって勝ちあがり、金メダルは目前だった。

 だが、オルティスは杉本の取り口を研究して決勝の畳に上がっていた。内股や払い腰をみせたところに返し技を合わせる作戦だ。杉本は立ち上がりこそ、前に出て技を繰り出すが、返しを警戒するあまり、徐々に仕掛けの回数が減っていく。残り1分15秒の段階で指導も受けた。

 結局、試合は膠着状態でゴールデンスコア方式の延長戦に突入。旗判定も視野に入れて攻勢をみせたい杉本だが、いい組み手になっても慎重さが目立つ。逆に残り45秒で、オルティスに袖釣り込み腰をみせられ、審判の印象は大きく相手側に傾いた。

「応援してくれる人たちへ、感謝の気持ちを金メダルで伝えたかった。もっといい色が欲しかった」

 そう杉本は決勝での敗戦を悔やんだ。決して実力がないわけではないのに勝ち切れない……。今大会で浮き彫りになった日本柔道の課題をある意味で象徴する銀メダルになった。