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なでしこ、ベスト8でブラジルと対戦へ

 女子サッカー競技のグループリーグ(GL)最終戦が行われ、グループFの日本女子代表(なでしこジャパン、FIFAランキング3位)が南アフリカ女子代表(同61位)と対戦した。試合は両者ともにゴールが生まれず、ドロー。日本はすでに決勝トーナメント進出を決めており、GLを2位で通過することになった。準々決勝は8月3日に行われ、グループEで2位となったブラジル(同5位)と対戦する。

◇グループF(カーディフ)
日本女子代表 0-0 南アフリカ女子代表

 有意義な“消化試合”だった。MF澤穂希(INAC神戸)やDF鮫島彩(仙台)ら主力を温存しつつ、控えの選手たちに出場機会を与え、実戦感覚を鈍らせないようにできた。ケガ人も出すことなく、万全の状態で準々決勝に臨めそうだ。

 28日のスウェーデン戦のスタメンから7人を入れ替えて迎えた一戦。戦力を落としたにもかかわらず、序盤からボールを支配した。ボランチに入った宮間あや(岡山湯郷)が、裏へ抜け出すMF岩渕真奈(日テレ)やFW丸山桂里奈(高槻)にボールを供給する展開からゴールに迫る。ただ、自陣に引いてゴール前を固める南アフリカの守りをなかなか崩せない。後半にはMF川澄奈穂美(INAC神戸)やFW大儀見優季(ポツダム)らを投入し、活性化を図った。しかし、最後までゴールを奪うことができず、2試合連続のスコアレスドローに終わった。

 スコア的には物足りない結果となってしまったが、ベスト8以降の戦いに向けて収穫もあった。ケガ明けでコンディション不良が懸念されていた岩渕と丸山の復調である。岩渕は後半5分、左サイドから中に切り込み、相手の激しいタックルを受けながらもシュートまで持ち込んだ。丸山は後半20分に、PA内左サイドでパスを受けると、鋭いターンからDFを振り切ってのクロス。ともに持ち前の積極的なプレーを見せた。“ジョーカー”として期待される2人の健在ぶりに、佐々木則夫監督も安堵したことだろう。

 また、2位通過となったことも金メダル獲得へプラスに働きそうだ。次の準々決勝の会場は南ア戦と同じカーディフ。すなわち、日本は準々決勝を移動なしで戦えるのだ。中2日の試合日程のなかで、移動による疲労を軽減できるのは大きなアドバンテージである。さらに今後のトーナメントでは、準決勝も決勝と同じウエンブリースタジアムで行われる山に入った。

 準々決勝で対戦するブラジルは、アテネ、北京と2大会連続銀メダルを獲得、FIFAランクも5位の強豪だ。今大会は第3戦でイギリスに敗れたものの、GLを2勝1敗で突破した。3試合で6得点1失点と攻守に安定したパフォーマンスを見せている。日本は4月に同国と対戦し、4-1と快勝している。ただ、その時は中心選手のFWマルタが来日していなかった。

 マルタはFIFA最優秀選手賞を2006年から5年連続で受賞し、「スカートをはいたペレ」と称される世界最高の選手のひとりだ。ブラジルらしい高いテクニックに加え、勝負どころで決めきる決定力も備えている。すでに2ゴールをあげており、調子は悪くない。ひとりで局面を打開できるだけに、日本としては彼女がボールに触れる機会を少なくしたい。

「個」のブラジルに対し、なでしこはいかに「組織」で対応できるか。ここからは、負ければ終わりのトーナメント。まさにチーム一丸となった戦いがより求められる。