白洲信哉 第2回 「細川護煕にじか当たりで秘書になり、何も分からないまま首相官邸に入った27歳の夏」

島地 勝彦 プロフィール

シマジ 甘粕に虐殺された大杉栄も"どもり"で女に大モテだったらしいよ。

瀬尾 母性本能をくすぐるんじゃないでしょうか。

シマジ たしかにあのころの白洲次郎はまだ「知る人ぞ知る」という存在だったんでしょうね。むしろ小林秀雄のほうが有名だった。

7月14日(土)午後2時半より島地勝彦&カリスマドクター・大井静雄が「ウイスキーと脳の不思議な関係」について語り合う大人のためのトークライブ、いよいよ開催!!
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白洲 よく友達から「オヤジが小林秀雄のファンなんでサインをもらってきてくれないか」って頼まれたものです。当時はすでに赤坂から鎌倉に一家で引っ越していましたから、小林邸にはよく行きました。

 でも白洲家にも小林家にも、一般家庭における「一家団欒」みたいなものはありませんでした。めいめいが好き勝手に行動していて、他所から見ればまさに"個人主義そのもの"でしたね。だからサインも、ぼく自身が小林の機嫌のいいときを見計らって書いてもらったものです。祖母も母も手伝ってはくれませんでした。

シマジ 秀雄おじいちゃまは信哉さんに「これを読め」とか言わなかったんですか?

白洲 一切、言いませんでした。

シマジ 「どこか私立の学校に入れ」とも?

白洲 いえいえ、小学校も中学校も近所の公立でしたよ。