[アイランドリーグ]
徳島・島田直也監督「永川弟(広島)の課題」

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岩根の復調もカギに

 苦しい台所事情のなか、練習生から昇格し、中継ぎで使えるメドが経ったのが地元・池田高出身の大藤謙吾です。高卒1年目ながらフォームが良く、連投可能な体力があります。ストレートの球速は140キロ程度ですが、鍛えれば、もっと伸びるでしょう。もちろん、まだ現状は投げているだけの選手。プロのピッチャーとなるには、覚えなくてはならないことがたくさんあります。彼もどんどん投げさせるなかで成長に期待したいところです。

 また昨年、防御率0点台を記録し、優勝の立役者となった岩根成海の復調も逆襲には欠かせません。今季は18試合に登板して防御率3.50と打ち込まれています。ボール自体は昨年と比べて悪くなっていないにもかかわらず、結果が出ないのはなぜか。

 それはメンタルの部分が大きく関わっているように感じます。結果が出ないあまりに、その原因を探ろうと考えすぎ、かえってフォームを崩しているのです。マウンド上で不安を見せていてはバッターを打ち取ることはできません。どこかで納得のいくピッチングができれば復調するはずですが、なかなかきっかけをつかめず、負のスパイラルに陥っています。

 こんな時はどうすればよいか。僕の経験ではいい意味での開き直りも必要と感じます。ピッチャーは誰しも「打たれたくない」という気持ちは持っているもの。しかし、裏を返せば「打ってもらう」のも役割です。

 よく言われることですが、どんなに素晴らしいバッターでも打率は3割台です。つまり、10回打席に立てば7回は凡打になります。しかし、四球はどんなに打率の低い選手でも確実にひとつの塁を与えてしまうのです。確率から考えれば、どちらがいいかは言うまでもないでしょう。