[BCリーグ]
新潟・中山大コーチ「“気づき”こそがさらなる成長へ」

スポーツコミュニケーションズ

“底上げ”が優勝の必須条件

 さて、新指揮官に就任された高津監督ですが、就任時から口にされていた“伸び伸び野球”を実践されています。例えば、バントのサインがほとんどなく、どんどん打たせていることもその一環でしょう。特に今季の主軸はパワーヒッターがそろっていることもあり、「よし、オマエにはホームランのサインだ!」と選手たちの気持ちを乗せていくのです。もちろん、勝利には非常にこだわりを持っていらっしゃる方ですが、その中でも「野球の楽しさを感じながらプレーしてほしい」という思いがあふれた采配をされています。

 また、まだ力不足の選手たちにもチャンスを与えてくれます。というのも、投手で言えば、「ブルペンでの100球よりも、ゲームでの1球が大事」という考えを持たれているからです。たとえ1球だけでも、実戦のマウンドで投げることで、得るものはあるはず。それまで練習してきたことができれば自信につながるでしょうし、できなければ今後の課題を見つけることができるからです。

 今季、新潟が優勝し、プレーオフ進出、そしてチャンピオンの座にのぼり詰めるには、新人選手の底上げが絶対的条件になると見ています。特に投手陣には、その必要性を強く感じています。ですから、指揮官に新人投手を積極的に起用してもらえているのは、投手コーチとして非常にありがたいのです。また、打線が好調で大量得点を奪ってくれるからこそ、高津監督も新人投手にチャンスを与えやすいということもあると思います。こうしたチームからの援護に投手陣もしっかりと応えていかなければなりません。彼らが少しでも早く成長し、戦力となれるよう、投手コーチの僕自身も精一杯のサポートをしていきたいと思います。

中山大(なかやま・たかし)プロフィール>:新潟アルビレックスBCコーチ
1980年7月13日、新潟県生まれ。新潟江南高校、新潟大学出身。大学時代は1年時から左腕エースとして活躍。卒業後はバイタルネットに入社し、硬式野球部に所属した。リーグ初年度の2007年、新潟アルビレックスBCの球団職員となる。翌年、現役復帰し、同球団の貴重な左腕として活躍。1年目には先発の柱として9勝、リーグ4位の115奪三振をマークし、球団初となる前期優勝に大きく貢献した。09年限りで現役引退し、10年より投手コーチに就任した。