ユーロ解体~ドクターZの「私案」を示そう

 依然として危機が続くユーロ。実は発足当初から懐疑論があった。ノーベル経済学賞を受賞したロバート・マンデル教授の「最適通貨圏」理論によれば、経済変動の違いすぎる国が共通通貨を導入するとうまくいかないとされ、ユーロにあってはまさにギリシャがその典型だった。

 ギリシャは過去200年で、債務不履行あるいは先延ばしをした期間が50・6%もあった。つまり、2年に1回破綻する破綻常習国だ。ユーロ導入以前はドラクマという独自通貨を持っていて、破綻のたびに通貨調整して乗り切ってきた。

 ところが、ユーロ導入でドラクマという調整弁がなくなったというのに、欧州の金融機関はギリシャのリスクを忘れてしまった。そこに、起きて当たり前の破綻が起こり、金融機関がパニックに陥っているというのが、昨年からの構図だ。ちなみに、ユーロ加盟以前のギリシャ破綻は、欧州では些細な問題だった。

 政治的にはメンツが立たないだろうが、経済の面から考えれば、ギリシャはユーロから離脱すべきだ。そこで、イギリスの大富豪で貴族院議員のサイモン・ウォルフソン卿が25万ポンド(約3250万円)の賞金を出し、「ユーロ単一通貨を解体する最も優れた計画案」を募っている。7月の最終選考に向けて、400以上の応募の中から5つの案に絞られたそうだ。

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