藤巻幸大 第4回 「人生の師である上司の慰留を振り切って伊勢丹を辞めた・・・その後の強運」

島地 勝彦 プロフィール

立木 シマジからこの話は50回くらい聞かされてるから、もう涙は涸れているけど、若菜さんはシマジの最大の被害者のひとりだったんだろうな。シマジを役員にするなんて相当なチカラワザが必要だったと思うよ。

藤巻 そうですかね。シマジさんは"ナチュラル・ボーン・エディター"そのものでしょう。

立木 だから組織のなかでは生き辛いのよ。伊勢丹の藤巻と集英者のシマジはうり二つかもしれない。

シマジ どれだけの師に会えるかでその男の人生は決まる。その点、ここにいらっしゃる巨匠・立木義浩もおれにとっては大切な師のひとりです。

藤巻 立木先生はぼくも若いとき本当にお世話になったすごい人です。先生のグラビアを見ながらお水取りしていたらオクフロに見つかって大変でした。

立木 シマジ、本題に戻せ!

シマジ 伊勢丹をやめてからどうしたんですか。

藤巻 トートバッグを作って売ったりして生計を立てていたんですが、行き詰まってとうとう横浜の職安に行くことになりました。その頃知り合ったのが横浜でKマークで有名なバッグ屋のキタムラだったんです。そこに拾われてぼくは専務にまでなったんです。

シマジ やっぱり藤巻さんは強運の人だ。

藤巻 そのあと福助の話が飛び込んできた。あそこを再建させて社長を辞めて、それからイトーヨーカ堂に拾われた。そこで頑張りすぎて、ついに心臓がパンクして辞めさせてもらった。鈴木敏文会長には大変お世話になりました。

シマジ そして現在に至るわけですか。

立木 シマジ、10億円あげるから藤巻と組んで何か仕事をしろ。面白い会社になって儲かるかもしれない。