休日だけの喫煙でも毎日の喫煙と同様に記憶力を害する!

 英国・ノーザンブリア(Northumbria)大学のTom Heffernan博士らがOpen Addiction journal 2011年12月14日電子版に発表した研究で間隔を開けて例えば週末の休日だけ喫煙であっても毎日喫煙するのと同じぐらい記憶に大きなダメージを与えることが明らかになりました。

 博士らは喫煙による記憶力への影響を調べるために毎日喫煙する人・常習喫煙者、定期的に間隔を開けて喫煙する人(例えば平日はオフィスでも自宅でも喫煙しないが週末にパーティやスポーツ観戦やパブなど社交の場では喫煙する習慣のある喫煙者・社会的 喫煙者と呼ぶ)、非喫煙者の記憶力を実験により比較しました。被験者は常習喫煙者28人(毎日10-15本喫煙)社会的喫煙者28人(1週間に1日か2日のみ20本喫煙)非喫煙者28人で、ビデオを見てそのあとで内容をどの程度記憶しているかについて質問に答える形式の記憶力テストが実施されました。

 被験者のタバコ以外に記憶力に影響する可能性のある要因(飲酒、気分状態、知能指数)を除いて3グループのテスト結果データを比較した結果、非喫煙者グループがその他2つの喫煙者グループよりも記憶力が良いことが分かりました。また常習喫煙者と社会的喫煙者の間に記憶力の違いは認められませんでした。

 博士らは、喫煙による記憶力の低下は、脳の萎縮等による脳変性が促進されることに関連して生じており、今回の研究結果から、毎日喫煙するわけではなく週に1日だけだから余り影響がないと考えている人は、少なくとも記憶力に対する害は常習喫煙と変わらないくらいマイナスの影響があることを知ってほしいとしています。

医療ジャーナリスト 宇山恵子
Open Addiction journal 2011年12月14日電子版