[プロ野球]
横浜DeNA・大原淳也「再び3拍子揃った内野手へ」

アイランドリーグ出身NPB選手は今 Vol.3
スポーツコミュニケーションズ

驚いた西武・西口のスライダー

 走攻守3拍子揃った内野手――今季は入団前の評価を取り戻し、さらに高めるシーズンとなる。新たな船出を果たしたチームにおいて、自らを売り込む機会は必ず巡ってくるはずだ。
「夏過ぎからトレーニングの成果で、50メートルを6秒を切って走れるようになりました。まず今季に向けて“走れる”というアピールはできたと思います」

 秋季キャンプでは、連日の特守で守備の基本を繰り返し、巻き返し体に叩きこんだ。ぎこちなかったセカンドの守備にも安定感が出てきた。

 苦労した打撃も秋には固め打ちが増えてきた。宮崎フェニックスリーグではホームランを放つなど、ツボにはまればスタンドインできるパワーがあることも示した。
「まだ僕に対しては“バッティングが弱い”というイメージが強いと思います。それを覆してパンチ力のあるところも見せたいですね」

 昨季は貴重な経験もした。ファームで調整していた埼玉西武の西口文也ら一線級のピッチャーと対戦できたのだ。
「西口さんは同じスライダーでも2種類ありました。カウントを取りにくるスライダーと、空振りをとるスライダー。対戦した時には両方投げてきましたが、球筋が違うので全く対応できませんでした。しかもシュートを投げて内角もえぐってくる。こういうピッチャーを打たなくてはいけないんだなと強く思いました」

 俊足、堅守、強打。1年間の周り道を経て、一軍で勝負をかけるための武器は整った。174センチと小柄な体が新生球団の新星となる。 

大原淳也(おおはら・じゅんや)プロフィール>
1984年6月26日、佐賀県出身。右投右打の内野手。佐賀学院高、九州共立大からヒタチエクスプレス入り。チームの解散に伴い、アークバリアドリームクラブを経て、10年にアイランドリーグの香川へ。リードオフマンとして全試合に出場し、香川の独立リーグ日本一に貢献。同年のドラフトで横浜から7位指名を受ける。勝負強いバッティングと堅実な守備が持ち味。身長174センチ。77キロ。背番号51。

(石田洋之)