本連載でも度々取り上げさせて頂いてた、手話と聴覚障害者の方々の生活にまつわる課題を、テクノロジーの力で解決する「シュアール」が、世界的な社会起業家のネットワーク「アショカ・フェロー」に選出されました。
…という説明では「なんのこっちゃ」という方が大半だと思いますので、今回はこの「歴史的な」ニュースについて解説していきたいと思います。
アショカ・フェローを選出する母体となる「アショカ財団」は、ビル・ドレイトンによって1980年に創られた、米国発の「社会起業家」を支援する財団です。
「社会起業家」は様々な解釈で語られますが、一般的には「社会を変革する事業を生み出す起業家」と解釈されます。アショカ財団は、そうした人材を「アショカ・フェロー」として選出し、社会起業家へ人的ネットワークを始めとする支援を提供します。
アショカ・フェローは全世界で約3,000人が選出されており、その中ではWikipediaのジミー・ウェルズ氏、Kivaのマット・フラナリー氏、中南米で貧困層向けの送金ビジネスを展開する日本人・杤迫篤昌氏がいらっしゃいます。