朝日新聞VS巨人に学ぶ、いまどきのメディアリテラシー

 2012年3月15日の朝日新聞の朝刊トップは、巨人の新人選手獲得に絡む破格の契約金を暴露する、スクープ記事でした。

 見出しは『巨人、6選手に契約金36億円』というもので、以下記事の抜粋です。

「プロ野球・読売巨人軍が、球界で申し合わせた新人契約金の最高標準額(1億円プラス出来高払い5千万円)を超える契約を 多数の選手と結んでいたことが、複数の関係者証言と朝日新聞が入手した内部資料から明らかになった。14日現在で確認できたのは、1997~2004年度に6選手と結んだ計36億円の契約で、このうち計27億円が最高標準額を超過する内容だった。」

 私はプロ野球ファンでアンチ巨人なので、この手の記事には、思わず反応してしまうのですが、今回の一連の報道では、むしろ記事をどう読み解くかというメディア・リテラシー(media literacy/情報を評価・識別する能力)について考えることになりました。プロ野球に興味関心のない方でも、いまどきのメディア・リテラシーを体感いただけると思います。

ニュースに気付く

 実はこのニュースを私は九州に住むアンチ巨人の義弟からのメールで知ります。「どうなってんの!?」というタイトルではじまるメッセージは、「巨人が阿部慎之助に入団時に契約金10億だって。軒並み上限1億5000万を超え。野間口に7億。そりゃ、浪人してでも、みんな巨人に行くはずだよ。どう思います?」というものでした。

 この日は早朝から会議が続き、朝刊をチェックできていなかった私は、会議中ながら手元で「どこからの情報?」と打ち込み、義弟からは「朝日新聞の大スクープですよ」と返ってきました。自分自身が直接メディアから情報を得る以上に、知人や友人からフェイスブックやツイッター等を通じて、さまざまな話題が飛び込んで来ますよね。ニュースに気付かされる瞬間です。

 ここで私が「巨人はやっぱり汚い!」とアンチ巨人層に情報を拡散させる可能性があります。私はそうしなかったのですが、実際、そういう反響も少なからずあったと思います。

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