2012.03.15(Thu) 岡田 真理

新進女性ライターによる食とカラダの新連載スタート!
「メジャーリーガーはカップ麺を食べるのか?」

筆者プロフィール&コラム概要

 もう一つ注意しておきたいのが、カップ麺などのインスタント食品の多くには、保存料としてリンが含まれていること。リンは骨を作るために必要な栄養素ではあるが、過剰に摂取するとカルシウムの吸収を阻害すると言われている。カルシウムが足りなくなると骨がもろくなり、アスリートにとって絶対に避けたい疲労骨折を引き起こす心配も出てくる。

 最近のアスリートは栄養学への意識が高く、ヘルシーでないものには敏感に反応する。というわけで、アスリートにとってカップ麺は"避けるべき食品"となってしまうのだ。

 とはいえ、前述したような身体への影響は、カップ麺を頻繁に食べたときの場合。たしかにヘルシーなものではないが、すぐに著しい悪影響を及ぼす食品というわけではない。東日本大震災では、カップ麺のようなインスタント食品が大活躍した。炭水化物が主成分であることもあり、多くの被災者の体力維持に役立ったことも忘れてはならない。

 カップ麺を食べるなら、一緒に食べるおかずの塩分は控えめにし、ほかの炭水化物の摂取は控えてたんぱく質などの栄養素を摂る。カルシウムも多めに摂取しておいたほうがいいだろう。もちろん、毎日のように食べることは避ける。カップ麺の成分をよく理解し、足りないものを補ってバランスを取ることで、食事の一品として成立させることは可能だ。プロのアスリートでなければ、その程度の配慮でも十分だろう。

 エナジーバーやゼリータイプの栄養補助食品と並ぶような、アスリートでも安心して食べられるカップ麺ができたら、世界中で重宝されるように思うのだが・・・。

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(おかだ・まり) スポーツライター、NPO法人ベースボール・レジェンド・ファウンデーション代表。1978年生まれ。立教大学卒業後、カリフォルニア大学エクステンションにてマーケティングのディプロマを取得。帰国後はプロアスリートのマネージメントに従事し、後にライターに転身。現在はアスリートのインタビュー記事を執筆する傍ら、ベースボール・レジェンド・ファウンデーションを運営している。


アスリートと「食」

自らのカラダに細心の注意を払うトップアスリートたちは食生活にもプロフェッショナルである。アスリートにとってもそうでない人にとっても役に立つ、スポーツ選手たちの食に関するエピソードを、自らもプロ選手のマネジメントに携わった気鋭のライターが紹介する。