Closeup 阿部慎之助(巨人)「"泣き虫先生"(『スクール☆ウォーズ』)を目指します」

村田、杉内、ホールトンの加入で、
「さらなる統率力」が問われるシーズンを前に、
〝主将の矜持〟を激白!

FORZA STYLE
1月下旬、キャンプ地の宮崎に先乗りして、打撃練習で汗を流す。あと32本に迫っている通算300本塁打達成も今季の目標の一つだ

「原監督は、たぶん僕の性格を見抜いているんだと思います(笑)。僕自身、負担が多ければ多いほど気持ちが締まるタイプですからね」

 冒頭の発言は「野球界に限らず、理想としているリーダーは?」という問いに対して発したものである。熱血漢のリーダーでいたいと述べる阿部は、意外なキャラクターの名を挙げてみせた。

「具体的には、ドラマ『スクール☆ウォーズ』で山下真司さんが演じた滝沢賢治先生みたいな人間ですね(笑)。ああいうふうに、熱さ全開で、チームメイトに声をかけていければいいと思っています」

『スクール☆ウォーズ』は'80年代に一世を風靡した、熱血を地でいくラグビー部顧問が主人公の物語だ。確かに、涙ながらに不良たちを更生させようとする〝泣き虫先生〟ほど顔面をグシャグシャにはしないものの、阿部も試合中には顔を紅潮させ、チームメイトに檄を飛ばす。

 また、〝直情径行〟を示すこんなエピソードもある。昨年8月6日、不振からスタメン落ちを告げられた阿部は、その日のうちに頭を丸刈りにしてみせたのだ。

「広島でのビジター試合の練習後でしたね。チームスタッフにバリカンを買ってきてもらって、ホテルの洗面所で自分で丸刈りにしたんです。気合を入れ直すという意味もあって、もうやっちゃえ、と」

 スッキリした頭で臨んだ翌7日、阿部はスタメンに復帰するや決勝ホームランを放ち、チームを勝利に導いてみせた。意気込みを周囲に形で示し、なおかつ結果に直結させる。原監督の信頼が厚いのもうなずける。

「その後、チーム内で丸刈りがブームになったんです(笑)」