嘘を見抜くには下半身を観察せよ! 「相手の心を読む技術」教えます

顧客、上司、妻は何を考えているのか
週刊現代 プロフィール

「ミラーリング」で相手の懐に

人は他人との関係で、どうしても相手より優位に立ちたがるものだ。どちらが上の立場なのか、双方の意見が一致すればいいのだが、互いに「俺の方が優位だ」と考えて、食い違うこともある。では、その点に関する相手の考えをどう確認するか、植木氏が言う。

「相手に『私の身長はどのくらいだと思う?』と推定してもらうのです。仮にあなたの身長が170cmだったとして、『168cm』などと実際より低い答えが返ってきたら、相手はあなたを下に見ています。反対に『173cm』などと実際より高く言われたのであれば、相手はあなたを尊重していると考えられます」

仮に相手より優位に立てなかったとしても、毅然として振る舞えばいいのだが、中には卑屈にしか思えない態度を取る人がいる。その典型が、何かにつけて斜め下から相手をすくい上げるような視線で見上げる人。

佐藤氏はその視線を「すくい目」と呼び、「何でも従います」という服従の意思を表すものとしている。仕事の中身よりゴマすりで引き立ててもらおうとしている人も、よくすくい目で上司を見るという。

それと対照的なのが、あごをグッと突き出して、上から見下ろすような視線を相手に送ること。これは、自分が相手より優位にいることを確認しようとする「支配欲求」の表れだ。佐藤氏が説明する。

 

「麻生太郎元首相が微笑を浮かべながら、記者団に対してよくやっていたポーズです。『君より私の方が上なんだよ。最初からわかっているじゃないか』という優越感の誇示がその目的。

もし上司がそういう視線を送ってきたら、それは部下を育てようとか良い仕事をしてもらおうと思っているのではなく、手なずけて何でも言うことを聞く子分を作ろうとしているだけ。できればそういう人よりも、まっすぐに部下の目を見て、その視線に思いやりがこもっている人に助言を仰ぐとよいでしょう」

では尊敬できる上司が見つかったとき、気に入ってもらうにはどんなことをすればいいのか。試す価値がありそうなのが「ミラーリング」というテクニックだ。

これは、相手の行動を鏡に映すように逐一真似ていくというもの。

Mirroring鏡に映っているかのように…… Photo by Pixabay

たとえば目の前に上司が座って、腕を組んだら自分も数秒後に腕を組む。コーヒーを飲んだら自分も数秒後にコーヒーを飲む。足を組んだら自分も足を組む。「うん、うん」と大きく頷いたら、自分も「うん、うん」と頷く……という具合だ。

「このように、相手をよく観察して真似を繰り返していくと、無意識のうちに相手は『こいつは俺のペースに合わせてくれているな』と思い、好感を持ってくれます。それがやがて『こいつとは相性が良い。気が合うな』というレベルにアップしていく。そうなれば、できる上司に可愛がられ、大きなプロジェクトを任せられるようになる。それで結果も出せれば、申し分ありません」(匠氏)

人の心を読むためのさまざまな技法。あなたも今日から始めてみますか?

「週刊現代」2012年2月11日号より