嘘を見抜くには下半身を観察せよ! 「相手の心を読む技術」教えます

顧客、上司、妻は何を考えているのか
週刊現代 プロフィール

まばたきとは逆に、目を大きく見開くのは「覚醒欲求」のサイン。自分にとって大きな関心がある物事に出くわしたことに気づき、「目を覚ましてもっと情報を吸収したい」というスイッチが入った状態だ。

 

「もしも商談中に顧客が急に目を見開いたら、強い興味を持ったという意味なので、チャンスです。相手が何に関心を持ったのかを聞いて、それについて丁寧に説明していけば、取引が成立するなど、大きな利益につながる可能性が高くなります」(佐藤氏)

人は不意を突かれたとき、「目が泳ぐ」状態になる。ただし佐藤氏によると、それも上と下では意味が異なるのだという。目が上の方に泳いだ場合は、概ね良い過去のことを肯定的に回想している。

嘘は下半身の動きに表れる

たとえば「あなたは女性にモテるんでしょ?」と聞かれた男性が「そんなことはありませんよ」と否定しながら目を上方に泳がせたら、それはモテた経験を思い出して、実は心の中で「YES」と答えていることを示す。

片や目が下に泳いだ場合は、どうするか思案中で、判断に迷う心理を表している。たとえば職場の会議で「○○の企画を進めておきましょうか」と提案して、上司が「そうだな。進めた方がいいか」と答えながら目を下方に泳がせたら、それは内心「やめておいた方がいいかもしれない」と考えている可能性がある。手を着けないのが無難だ。

また、心理学者の植木理恵氏によると、目を上に向けているとき、人は視覚的なイメージを思い浮かべようとしている。その中でも、視線が左上に向いていれば過去を、右上に向いていれば未来を想起しようとしているサインだという。

だから、たとえば不動産業者が物件を売ろうとするとき、右上に視線を向けている顧客に対し「あの場所は本当に風景が素晴らしいですよ」と視覚的な美しさを強調すると、セールスの成功に結びつきやすい。

このように、目を含めた相手の表情の変化をよく見ていれば、騙されるのを防ぐことができ、成功を掴むきっかけにもなる。

しかし、誰もが最初から細かい表情筋や視線の変化に気づくとは限らない。であれば、顔ではなく、別の部位から心を読み取る方法も採ればよい。植木氏は言う。

「嘘をついて、顔の表情でごまかし通すことはさほど難しくありませんが、下半身を見られるとバレやすいものです。人は嘘をつくと、なぜか下半身の動きが不自然になる。手をぴったり膝に置き、足だけを踏み鳴らしながら話すとか、貧乏ゆすりをするとか、足首をしきりに動かすとか……。いずれも嘘のサインです」

下半身のチェックも怠りなく! Photo by Kate Kalvach on Unsplash

肩の動きで好き嫌いは分かる

逆に、足を見られると人は正直になるらしい。植木氏によると、正座をした人たちのグループと、椅子に座って足が机の下に隠れるようにしたグループの両方に「どちらがうまく嘘をつけるか」を競争させる──という実験があった。

結果は椅子組の勝ち。足を見せている正座組は、多くの人がしどろもどろになって上手な嘘がつけなかった。