福原義春 第4回「『マッカーサーが探した男』、あれをなぜNHKがドラマ化しないのかしら」

島地 勝彦 プロフィール

シマジ だってわたしは新聞も読んでいませんし、テレビもみていませんから、出版界のことは福原情報に頼り放しなんです。でも、福原さんに薦めていただいた本は全部買っています。必ず読了ています。しますから暫しお待ちください。福原さん、これからもご指導ご鞭撻宜しくお願い致します。

立木 シマジってヤツはホントに幸せな男ですよね。シマジ、こころから感謝しなさい。

福原 シマジさんはレスポンスがいいから、いい本をみつけるとすぐ教えたくなるんです。書友というのは、教えたり教わったりのいい関係なんです。

 この間もシマジさんに『言葉の海へ』という大槻文彦のことを書いた復刻本を紹介していただきましたが、これはさすがに名著でした。たしか、むかし新潮社から出ていましたね。

『言海』の誕生は、明治の頃に日本が先進国に仲間入りして、ちゃんと明治のころに国家として、文化を持った大切な証拠だったんです。アメリカには『ウエブスター』、英国には『オックスフォード』、そして日本には『言海』が存在したわけです。

 それから『マッカーサーが探した男』も面白かった。戦前、日本人ではじめて、ちゃんとハーバード大学の政治学科を卒業した浜本正勝という男の戦前戦中戦後の波瀾万丈に富んだ人生は出色でした。ある種の輝ける昭和史ですね。あれをなぜNHKがドラマ化しないのかしら。

シマジ 福原さんに教えていただいた少し古い文庫本で『ハイ・ライフ』は感銘しました。あのなかの「アガ・カーンの優雅な暮らし」は最高ですねした。イタリアのサルジニア島のかれの作った世界最高のリゾート地ポルト・チェルヴォ<鹿の港>は、ちょうど1年半前、わたしが訪れたところでしたから、懐かしく愉しく読みました。