西岡剛(ツインズ)、告白
「メジャーは ここがスゴい」

フライデー
ケガで全うできなかったが月間打率は8月が.264、9月が.308と上向き。西岡の自信には根拠があった

 もちろん、松井さん(稼頭央・36。楽天)や岩村さん(明憲・32。同)ら、先輩が同じような場面でスライディングされて大ケガしたのは頭にありましたよ。

 でも、あそこは1点差で絶対にゲッツーが欲しい場面。だから、スライディングされると分かっていたけど、行ってしまいました。送球しなければよけられたでしょう。でも、僕はケガを防ぐより、チームメイトに認めてもらいたかった。僕を批判した人がいましたけど、それは映像だけ見てモノ言う人の見方やと思います。現場でプレーしている人なら、この気持ちは分かるはず」

 鼻っ柱の強さは相変わらず。だが、打率.226、本塁打ゼロという現実は昨季首位打者の目にどう映ったのだろう。

「メジャーのピッチャーが投げるボールの球質の重さ、ボール自体の重さもあって、とにかく飛ばない。芯でとらえても、手応えはあるんですけど、予想よりかなり手前で失速する。芯を外したら、へこむぐらいボテボテの打球になるんです。ロッテ時代、ホームランを二桁打ったことがありますけど、早々にゼロでいいなと切り替えましたね。

 ただ、変化球に関しては、ビックリするようなタマはなかった。スプリットだとかカットだとか、今いろんな変化球があるけど、僕に言わせたらスライダーとカーブは一緒やし、チェンジアップとフォークも一緒。対処法はだいたい3種類ぐらいに分類できる。問題はタイミング。崩されて、身体が前に流されなければ、どうにでも対応できるんです。

 ヤンキースの巨漢エース、CC・サバシアとの対決を楽しみにしていたんですが、迫力はあったけどヒットを打てた。想像上のサバシアのほうが上でしたね」

 ここ3年で59勝している現役最強左腕をこともなげに攻略するあたり、さすがは日本の首位打者。そんな西岡を最も苦しめたのはパワーの違いでも、七色の変化球でもなかった。

「当たるピッチャー、当たるピッチャーみんな初めて。1年目だから当たり前なんですけど、その数がハンパじゃない。無名でも、とんでもないポテンシャルを持った投手がゴロゴロしているんです。そんな状況でなんとか結果を残そうと、ついついファーストストライクを見送ってしまっていた。たとえド真ん中でも、球筋を見てみようと見送り続けた。これは確実に失敗だったと思ってます。ロッテ時代、初球からバンバン振っていた積極性が失われていた」