減量で性機能が回復する! 2型糖尿病の肥満男性に朗報

 オーストラリア・アデレード大学のGary Wittert教授らがJournal of Sexual Medicine 2011年8月5日オンライン版に発表した研究で、肥満した2型糖尿病の男性は、減量することにより勃起機能、性欲、下部尿路症状が改善することがわかりました。

 教授らはBMI値30以上、腹囲102cm以上の肥満男性2型糖尿病患者31人(平均年齢59.7歳)を対象に、減量のための食事療法を行いました。

 Aグループの19人は、最初の8週間1日当たり1000カロリー以下の低カロリー食、残りのBグループ12人は最初から52週間継続して、Aグループの19人は9週目から52週間まで、通常よりも1日600カロリー少ない低脂肪、高タンパク質、低炭水化物の食事内容で減量が行われました。

 8週間終了時点でAグループは10%以上、Bグループでも5%以上、体重と腹囲が減少していました。また検査の結果、血糖値、低比重リポタンパク、性ホルモン結合グロブリンが改善、そして被験者たちの回答した国際勃起機能スコア5(IIEF-5)の数値、性欲(Sexual Desire Inventory SDI)のスコア、下部尿路症状(International Prostate Symptom Scale IPSSによる評価)が、全て改善向上していました。

 さらにBグループの低脂肪、高タンパク質、低炭水化物の食事内容だったグループでは、炎症反応のマーカーである高感度CRPとインターロイキン6も減少していました。

 52週経過後も減量は維持され、上記の数値はさらに改善していました。この結果から教授らは、こうした食事療法による減量が、肥満した2型糖尿病患者に対してこれほどの改善効果を持つのだから、服薬治療も重要ではあるが、こうした食生活の改善による介入が、もっと積極的に行われるべきだとしています。

医療ジャーナリスト 宇山恵子
Journal of Sexual Medicine 2011年8月5日オンライン版